古きアメリカ西部劇を思わせる！！ 心はヒーロー・ドラマの勇ましいサウンド！！ 『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』（２００７） サウンドトラック 音楽　ジェームス・ニュートン・ハワード 監督　マイク・ニコルズ 主演　トム・ハンクス、ジュリア・ロバーツ、 フィリップ・シーモア・ホフマン テキサス選出の下院議員の奮闘を、名匠が 名優たちを揃えて作った、大人の娯楽社会派人間ドラマ。 数多くの名メロディを生んだ作品の監督として記憶される （特にドルリューとのチームが印象深い）マイク・ニコルズ が、劇伴としての位置を重んじるスコアのジェームス・ ニュートン・ハワードと組むのは意外でしたが、これが 結果、ＪＮＨスコアの中でもメロディアスなものに仕上がってます。 主人公がテキサスの議員、ということや、世界を救った 真の英雄的な意味合いででしょう、まさしくジョン・ウェイン の頃の西部劇を思わせる大らかでメロディアスで勇ましく 人間くさい、そんなメインテーマがしみます。これは、 今後、いろんな予告編などでも使われるんじゃないでしょうか、 という名メロディ。心はヒーロー・ドラマといわんばかり、 『ルディ』あたりのスポコン・スコアの傑作と合わせて聴きたい 一枚です。 (C)馬場敏裕