巨匠ロブ・ライナーの2007年作。
渋い大人たちのヒューマン・コメディで、
余裕のシャイマン。アルバム後半の
シャイマン・ベスト的構成も注目。
『THE BUCKET LIST』(2007)
サウンドトラック
音楽 マーク・シャイマン
監督 ロブ・ライナー
主演 ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン
巨匠、名優たちによる大人のコメディは、
オヤジ版「死ぬまでにしたい10のこと」とも言うべき、
末期ガンを患ったふたりの男の物語。音楽は、
ヒューマン派の名匠マーク・シャイマン。しばらく、
ミュージカル界での売れっ子ぶりを発揮していましたが、
久々の味のあるコメディへのインスト登板。ジャジーで
静かに、染みるスコアです。クリス・ボッティの哀愁の
トランペットがたまらんです。そしてエンドクレジットの優しい
メロディも涙必至のシャイマン節です。そして、ファン
注目は13曲目以降の「MEMORY LANE」と題された、
シャイマン過去の代表作カバー集的な内容。
「アメリカン・プレジデント」「シティ・スリッカーズ」
「サイモン・バーチ」「アダムス・ファミリー」「MOTHER」
「ノース」「めぐりあえたら」「サウス・パーク」「ミスター・
サタデーナイト」、そしてシャイマン自身が歌うゴールド
フィンガーの替え歌「PRINTMASTER」、そして「アル・
フランケンはMr.ヘルプマン」から、をインストものは
シャイマンのピアノ・ソロで。じんわり感動したいときに
おすすめのCDです。 (C)馬場敏裕
タワーレコード(2008/01/24)