ターンテーブルは楽器であることを証明し、それを奏でるDJの音楽的可能性を広げてきたDJ集団、X・メン/エクセキューショナーズの中核メンバーであるロブ・スウィフトが、さらなるDJによる音楽の可能性を追求するために、盟友トータル・エクリプス、プレシションと新たに結成したのがイル・インサニティ。「DJ/ターンテーブリストの地位は、X・メンとして活動を始めた90年代初頭に戻ってしまった。今、ラジオでかかっている曲は、スクラッチやミックスの醍醐味が欠けたものばかりだ。DJはヒップホップの重要なエッセンスなのに。俺たち、イル・インサニティは、再びDJというアートフォームの地位を上げ、そして進化させていきたい」とロブ・スウィフトは語る。 デビューアルバムとなる今作は、ただスキルが高いだけではない音楽センスあふれる3人によるスクラッチ・コンポジションが満載!X・メン同様ターンテーブリズムに多大な影響を与えた西海岸の雄、Qバートをゲストに招いた「5 Fingers Of Death」、サックス・プレイヤー、デイブ・マクマレイとの「Nonverbal Communication」などでは、スリリングなジャズ・インプロビゼーション的セッションが味わえる。今作こそ、DJそしてヒップホップの新たなる道標となるハズ!
タワーレコード(2009/04/08)
X・メン~エクセキューショナーズの一員として多くのターンテーブリストに刺激と影響を与えてきたロブ・スウィフトが、中~後期エクセキューショナーズ構成員であるトータル・エクリプスとプレシジョンを率いて新ユニットを結成! 高度なスクラッチ・スキルに、アートの領域へ達するカット&ペースト、コラージュ・マジックで構築された今作は、ロブのソロ作にも近いストイックなイメージを思い浮かばせ、まるでフリージャズの要素も兼ね備えたターンテーブル・バンドといった趣き。X・メン時代からの盟友であるロック・レイダとのアクロバティックでライヴ感のある“Scratch Live”、かつての好敵手であるQ・バートと繰り広げたセメント・ファイト“5 Fingers Of Death”あたりにグッとくる輩も多いはずだ。
bounce (C)升本 徹
タワーレコード(2008年03月号掲載 (P57))