デビュー作『ザ・ウェイ・アイ・ライク』が日本でもブレイクしたイタリアが誇るニュー・ジャズ・コンボのセカンド・アルバム。女性ヴォーカリストを迎えてリリカルにカヴァーしたティアーズ・フォー・フィアーズの名曲「Change」をはじめ、美しくも疾走感にあふれたブラジリアン・ジャズ「O Prazer de Ser」、郷愁感に満ちたジャズ・ワルツ「To Brain」など、温もりのあるサウンドを聴かせてくれる。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
デビュー作『ザ・ウェイ・アイ・ライク』でブレイクを果たしたイタリアが誇るニュー・ジャズ・コンボ、べラルディ・ジャズ・コネクション。
ウッド・ベースの響きも重厚に、さらにスタイリッシュに洗練されたパーフェクトなセカンド!
石畳と古びた家々が連なる南イタリアの小都市ターラントを舞台に独自の活動を続けるベラルディ・ジャズ・コネクションは、ドラマーのフランチェスコ・ロマジストとピアニストのエットーレ・カルッチという2人のプロ・ジャズメンを中心としたジャズ・コンボ。ニュー・ジャズ志向のバンドながらもクラブ・オリエンテッドに流れすぎることのない、ハード・バップへの憧憬やヴィンテージなジャズの温もり溢れるサウンドは他のバンドと一線を画するもの。今作ではフェンダー・ローズの出番が多くなり少しだけモダンに様変わりしていますが基本的なスタイルは前作と変わらずスタイリッシュな仕上がり。
今作の注目カバーは、女性ヴォーカルを迎えリリカルにカバーされたティアーズ・フォー・フィアーズの名曲『Changes』。ホレス・シルヴァーのファンキー・ジャズの傑作『The Jody Grind』のカバーも最高!オリジナル曲ではヴォーカルをフィーチャーした美しくも疾走感溢れるブラジリアン『O Prazer de Ser』が強力にキャッチー!ウッドベースの音色が世界をジャズ色に一瞬で染める冒頭のスウィング・ナンバー『Last Night A Cat Stopped』、郷愁溢れるジャズ・ワルツ『To Brain』、アフロ・キューバンな『Play Kid』など、前作を気に入った人は必ずそれ以上の満足が得られるであろう万全のセカンド!
タワーレコード(2009/04/08)
新しい伊ジャズの旗手、フランチェスコ・ロマジストとエットーレ・カルッチから成るジャズ・コンボの2作目。今作はフェンダー・ローズを多用したハード・バップ曲を中心に、女性シンガーを迎えたブラジリアン・ナンバーやホレス・シルヴァーの傑作ファンキー・ジャズ“The Jody Grind”のカヴァーなど、前作以上に充実曲が連なっている。この軽妙洒脱なスタイルこそ彼らの最大の魅力だと確信させてくれるアルバムだ。
bounce (C)藤井 大樹
タワーレコード(2008年02月号掲載 (P104))