無敵のヤバすぎラッパー=50セントが何かと物議をかもした、3rdアルバムのスペシャル。ヒップホップ長者番付1~3位のジェイ・Z、P・ディディ、50セントの3強が勢揃いの『アイ・ゲット・マネー(億万長者リミックス)」や、共演のジャスティン・ティンバーレイクが美味しい「エイヨー・テクノロジー」他のPVを追加! (C)RS
JMD(2010/06/14)
2003年の衝撃デビュー・アルバム『Get Rich Or Die Tryin'』、”殺戮の日” と題してシーンを完全ジャックしてみせた2005年の2nd『The Massacre』、さらに自伝自演の映画にてその”生きる意味”を明かした50 Centが放つ待望の3rdアルバム。当初3月にリリースが予定されていた今作は、何と2008年2月のリリースが早くも宣言された『Before I Self Destruct~自我崩壊の日。』とタイトルされたアルバムの予告編的意味を持つとのことで、”カーティス”(50 Centのファースト・ネーム)が50 Cent になるまでの過去を暴露する告白アルバム!制作は御大Dr.Dre、Eminem、Havocの参加はあるものの新進プロデューサーを多く起用。また、Timbaland制作でのJustin Timberlakeをはじめ、Mary J.Blige、Akon、Robin Thickeといったシンガー勢と絡んでの新たなアプローチも秀逸!世界最強のラッパー=50 Centの答えがここに!!
タワーレコード(2009/04/08)
前作のクルー拡大路線とは真逆のストレートな単独戦を挑んできた50セントの3作目。ビートメイカーもエミネムからエリック・クラズノ(ソウライヴ)まで多様ながら、シリアスな眼差しで一点を刺す50のルーズな語り口は全編をダークで不穏なトーンに統一している。〈ハハハハ……〉というフックが不敵な“Straight To The Bank”や最近のドクター・ドレーらしいクラップを活かした“Fire”など、やはり50のラップは簡素なビートでこそギラギラ光る。Gユニットに逆風が吹く状況のなかでここまでストイックな〈ラップ・アルバム〉を作り上げてくる度胸は、逆境でこそと底力を発揮してきた男ならではのものか。そう考えると、〈カニエに負けたらもうアルバムは出さない〉と彼が言ってみた理由も何となくわかる。震えた。
bounce (C)轟 ひろみ
タワーレコード(2007年10月号掲載 (P73))