R&Bシーンの肝っ玉母さんアンジー・ストーンのサード・アルバム。スヌープ・ドッグをフィーチャーした軽快なダンス・チューン「アイ・ウォナ・サンク・ヤ 」他を収録。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
オールド・スクーラーにとってSugarhill音源は必聴ものとして通過してきているが、The Sequenceのメンバーに彼女がいたことを認知し、さらにVertical Holdの紅一点としてリードヴォーカルをとっていた事をご存知でしょうか?当時はチャカ・カーンらしさが定評となりアツイ支持率をあつめていましたが、ソロに転向してからの彼女は誰の定評でもなくアンジー・ブラウン・ストーンとしての正統派ディーヴァの称号のもと、現在の地位を確立。ソロ3作目となるこのアルバムはスムーズかつソウルフルな裏切りなしの作品。
タワーレコード(2009/04/08)
スヌープ・ドッグを迎えたジャジー・フェイ制作の先行シングル“I Wanna Thank Ya”にて、余裕の微笑みを湛えながら帰ってきたアンジー・ストーン。前作『Mahogany Soul』から約3年ぶりとなるニュー・アルバムといっても、ジョス・ストーンやエリカ・バドゥの作品に絡んだり、ビヨンセ主演映画などにも顔を出していたので〈お久しぶり感〉は強くはないが、確実に期待を裏切らない今作のクォリティーの高さには、思わず〈待ってました!〉と声を上げてしまった。アンソニー・ハミルトンやフロエトリー、そしてベティ・ライト、制作陣にはミッシー・エリオットなど的を射たゲストたちが名を連ね、良い意味でのキャッチーさを携えた楽曲と包容力に満ちた歌が絶妙にミックス。そんなバランス感覚も健在だし、自分を熟知した女にしか出せない貫禄が吐息の隅にまで行き届いているような姐さんのヴォーカルに、またも痺れさせてもらった。
bounce (C)佐藤 ともえ
タワーレコード(2004年08月号掲載 (P69))