アメリカ期待の若手ピアニスト、バッハのゴルトベルクを弾く!
ピアニスト、シモーヌ・ディンナースタインのテラーク・デビューアルバムです。この録音は2005年3月に、グラミー受賞でも知られるプロデューサーAdam Abeshouse.によって行われたものです。アメリカでは2007年8月28日にリリースされましたが、発売されるやいなや大人気となっています。
10年以上もジュリアード音楽院で学ぶも、華々しいコンクール歴などを一切持たなかった彼女は2005年まではブルックリンで、小学校教師をしている夫、小さな息子と共に静かに暮していました。しかし、この「ゴルトベルク」の録音が彼女の分岐点となりました。デビュー・リサイタルは2005年11月カーネギー・ホール。彼女自身のプロデュースによって行われました。演奏曲目はもちろんゴルトベルク変奏曲全曲でした。その演奏はニューヨーク・タイムズ紙上で「バッハを完全に現代のパフォーマンスとして再現、一つ一つの変奏曲はまるでシューベルトの“冬の旅”を思わせるかのようなイメージ豊かなものであった」と大絶賛されました。彼女はゴルトベルクについてこう語ります。「この作品は極めて緊密に書かれ、全ての楽節が深く結びついているのですが、決してそれを聴き手に意識させることはありません。各々のヴァリエーションは特徴的で、独特の感情とニュアンスを持っています。現在の私たちはバッハが過ごした時代とは全く異なる世界に住んでいますが、これらの部分は今でも力強く私たちに語りかけてきます。」
彼女が録音の際、用いたピアノは1903年ハンブルグ製のスタインウェイ。北東イングランド、ハル市役所に所蔵されていたもので、第二次世界大戦時、広範囲に渡って爆撃を受けつつも無傷で生き残り、戦争後も一連のコンサートで使用され人々に勇気を与えたピアノとして知られています。そして2002年、世界貿易センターのウィンターガーデンの再開時にもこのピアノが演奏され、人々に新たな希望をもたらしたのです。そんな彼女のゴルトベルク、日本でも人気沸騰間違いなしです。[コメント提供;ユニバーサルミュージック]
発売・販売元 提供資料(2009/04/08)