長い沈黙の中、ひたすら音楽のことを夢想していた天才の完全復活アルバム。DISC2には岡村自身がプロデュース、リミックス、アレンジ等で関わった数々の名仕事がこれ1枚で聴けるありがたい作品。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
長い沈黙の中、ひたすら音楽のことを夢想していた天才の、復活完全盤!
2004年に発表した、Def Jam Japan移籍第1弾アルバム「Me-ism」のプレミアムエディション2枚組。新曲2曲を追加し、2005年に発売した「ビジネス」からも4曲を追加。21世紀の岡村靖幸WORKSを網羅した2枚組です。
タワーレコード(2009/04/08)
冒頭“5!! モンキー”のイントロから、あー、トーキング・ヘッズ“Burning Down The House”のカヴァーは伊達じゃなかったなー、と。聴き進んでいくうち、岡村と卓球も酔狂じゃなかったなー、と。シングルで聴いたときは〈途中経過〉という印象が強かった“モン-シロ”や“セックス”も、名曲としか言いようのない“ファミリーチャイム”や、内省的な“未完成”もしっかり繋がっているのが頼もしい。グリッターな“軽蔑のイメージ”の図太さも新味。全編、ずっしりと身の詰まった食べ物のようにしっかり腹がふくれる。この濃度はハンパじゃない。復帰ライヴでも窺えた低音重視のサウンドの上での、のた打ち回るような歌唱は、岡村靖幸が岡村靖幸であることの幸せに身悶えしているようだ。思いっきり〈閉じる〉ことで〈開かれる〉岡村音楽の集大成。さらに図に乗ってもらいたい。
bounce (C)安田 謙一
タワーレコード(2004年09月号掲載 (P71))