ROCOが、The S.S.Bandと共に自身の楽曲を大胆にリアレンジした初のセルフ・カヴァー・アルバム。レコーディングは、The S.S.Bandに、サポートメンバーが加わり、全曲ライヴ感溢れるセッションテイクになった。スウィング感溢れる原曲をバラードアレンジするなど、音数を絞る事でキャッチーなメロディと表情豊かな歌声が浮き彫りとなり、彼女の楽曲の魅力が最大限に引き出された。また、バンドのグルーヴに身を任せることよってヴォーカルが一段と輝きを増し、彼女のメッセージがスーッと染み込む様に伝わってくる。
タワーレコード(2009/04/08)
まるで70年代ニュー・ソウルのライヴ・アルバムのような生々しい録音に心を掴まれるのだ。〈玩具ジャズ〉を標榜し、雑貨屋からその人気に火がついた女性シンガー・ソングライターによる初のライヴ・アルバムが登場。スタジオ録音作ではカラフルでポップなサウンドを聴かせていたが、今作ではピアノ、ウッドベース、パーカッションのセッション感溢れるジャジーなサウンドによって、どの楽曲も新たな輝きを放っている。また、バックのサウンドがシンプルなアコースティック・アレンジになったことによって、ファニーでキュートな歌声と普遍性を持ったメロディーの美しさ、そしてファンタスティックな歌詞のおもしろさといった彼女独特の魅力が改めて浮き立ってきているところも素晴らしい。
bounce (C)ダイサク・ジョビン
タワーレコード(2007年09月号掲載 (P83))