ポストロックとエレクトロニカが交錯し、フォークトロニカへも派生しようとしていたゼロ年代初頭を彩った不朽の名作の20周年記念盤が登場!
Four TetことKieran Hebdenが学友であったAdem Ilhan、Sam Jeffersと共に1996年に結成したFridgeが2001年にリリースした『Happiness』がリリース20周年を記念し、リマスタリング(Kieran Hebdenがオリジナルのマスター・テープから細心の注意を払って復元、再構築、リマスタリング)し、ボーナス・トラックを加えた新装パッケージのアニヴァーサリー・エディション。ポストロックxエレクトロニカの超絶名曲にしてフォークトロニカの源流になったいう説もある「Long Singing」収録。
1996年に学友のKieran Hebden、Adem Ilhan、Sam Jeffersによって結成されたFridgeは、初期は驚くほど多作で、最初の4年間で10枚のシングルと4枚のアルバムをリリースした。メジャーレーベルに短期間在籍した後、トリオはこれまでで最も焦点を絞ったアルバム(Eph、1999年)をリリースした後、4枚目のアルバム『Happiness』を発表した。
当初は2001年にリリースされた『Happiness』は、広大で田園的な傑作であり、アコースティック・クラッター、エレクトロニックな探求、ヒップホップ・プロダクション・テクニック、実験的なロック・アレンジの革新的なミックスです。Kieranの今をときめくソロ・プロジェクトであるFour Tetとともに、『Happiness』は1990年代の典型的な生真面目なエレクトロニック、インディ~アヴァンロックの最も魅力的な要素を引きずり出し、それらを折衷的なフォークやスピリチュアル・ジャズと組み合わせて、新しい世紀へ向けたものへと昇華した。さらに驚くべきことに、彼らはなんの気負いもなく、当時のあらゆるアルバムとは一線を画す完成度の高い作品を完成させたのだ。
当時のムーヴメントであったポストロックとエレクトロニカが交錯していくような極めて完成度の高い作品であるが、何といっても白眉は本編最後を飾る9分にも及ぶ「Long Singing」。エレクトロニックなサウンドとアコースティックな音色がミニマルながらエモーショナルなメロディに乗って重なり合っていきながらピークを迎えた後に徐々に減っていく。その構築美で聴かせるポストロック~エレクトロニカ史上に輝く珠玉の名曲。また、フォークトロニカの源流のひとつであるとも言われており、20年の時を経ても未だ色あせていない。
『Happiness - Anniversary Edition』は、Fridgeのキャリアを決定づけたこの傑作の20周年記念リイシュー。 Kieran Hebdenがオリジナルのマスター・テープから細心の注意を払って復元、再構築、リマスタリングしたこのアルバムの音質は、かつてないほどオリジナルの録音を尊重しています。レコードは、受賞歴のあるマスタリング・エンジニア、ケヴィン・グレイによってカッティングされ、Quality Record Pressingsによって高音品質の150グラム・レコードにプレスされました。ジャケットは、Stoughton Printing Companyで手作業で印刷、組み立てられたヘビーウェイトのオールドスタイルのチップオン・ゲートフォールドで、この記念すべきアルバムの素晴らしいリイシューを完成させています。
発売・販売元 提供資料(2023/04/24)
Although capable of making fascinating tracks, the British trio Fridge seemingly can't bother tempering its experimental inclinations enough to make a solid, enjoyable full-length. Slightly more difficult than 1999's EPH, Happiness presents nine tracks of alternately beautiful, alternately boring sound experiments disguised as songs. Titles like "Melodica and Trombone" and "Tone Guitar and Drum Noise" are humble, unadorned tips to the creation of the tracks, though removing the mystery from such compositions isn't always a good thing. There are many excellent moments here; "Cut Up Piano and Xylophone" is a soft, gauzy piece reminiscent of '70s minimalism and "Five Four Child Voice" a precocious time-signature jam. ~ John Bush
Rovi
無数に散らばるクリスタルのカケラがキラキラと反射するたびにこぼれ出す音。そんな輝きを秘めた音が、反復するリズムの周りを飛び跳ねる。フリッジの新作は、ファインダーでは捉えきれないミクロの世界を写し出しているかのよう。生楽器を主体に紡ぎ出されるサウンドは暖かな空気をまとい、サンプリングと溶け合って、とんでもなくメロディックな空間を生み出している。9曲のハピネス・ソング。気持ちイイ。
bounce (C)小坂いちこ
タワーレコード(2001年11月号掲載 (P89))