独自スタンスのガレージを貫く、デトロイト出身のジャック・ホワイトとメグ・ホワイトの姉弟2人組が、ドラムス1台とギター1本をベースにハードなロックを聞かせる通算6枚目のアルバム。タイトル曲は移民問題を扱って大アメリカにケンカを売る問題作。 (C)RS
JMD(2010/08/05)
The White Stripesの結成10周年である節目の2007年にリリースした、通算6作目となるフル・アルバム。アルバム・タイトルの「ICKY THUMP」とは英国北部の人たちの言葉「ECKY THUMP」(「Everything is Fine」や「No Problem」の意)から取り、わざとスペルを変えたものだそう。起爆力溢れるタイトル・トラックをはじめ、“ホワイト姉弟流”モダン・ブルース、デトロイトならではのプリミティブなロックンロール、メグの初となるヴォーカル・パフォーマンスが聴ける曲など、勢い溢れるトラックがズラリ。アメリカン・フォーク・ミュージックを根っこに感じさせながら、厚い音のモダンなサウンドがめいいっぱいに詰め込まれた作品。
タワーレコード(2009/04/08)
結成10周年を迎える2007年に、ホワイト・ストライプスはとんでもない怪作を誕生させてしまった。オープニングを飾るタイトル・トラックから悶絶必至。下世話に表現するのなら、〈レッド・ツェッペリンの“Immigrant Song”+プログレ〉といった感じか。その後も、ピッキング・ギターとハモンド・オルガンの饗宴、トランペットと重厚リズムの決闘、バグパイプと魅惑的なスライド・ギターの応酬など、めくるめく展開にハラハラさせられっぱなしだ。さらには〈ブルース・メタル〉とでも名付けたい楽曲まで飛び出す始末。ロック界のボニー&クライドは、音の散弾銃をブッ放しながら荒野を駆け巡る。ロッカーはもちろん、メタラーからブルースマンまで、すべての音楽ファンに捧げる、革命的な一枚だ。
bounce (C)柴田 かずえ
タワーレコード(2007年07月号掲載 (P95))
イッキー・サンプ」が最高すぎて。イントロからラストまでずっとドキドキしてしまう。