ブリトニー・スピアーズの「トキシック」からザ・スミスの「ストップ・ミー」と、あらゆるジャンルのトラックを極上の1970年代ソウルで料理して、ロンドン生まれのNY育ちのDJ/プロデューサー、マーク・ロンソンが真骨頂を発揮する、全ての音楽ファン必聴の作品。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
DJ/プロデューサーとしてNY を中心に活動し、その音楽的造詣の深さと的確なプロデュース・センスを高く評価されているMark Ronsonの『Here Comes The Fuzz』以来4年ぶりとなる作品は、最大限の敬意と感謝の念を持ってThe Smith、Coldplay、Radiohead、Kaiser Chiefs、KasabianらUKロックの名曲から何とBritney Spearsまで!目からウロコな70'sソウル・アプローチでもって鮮やかに再構築したもの。楽曲の選択眼、カップリングの妙もさながら、ファンクネス溢れるサウンド・プロダクションが素晴らしく、ゲスト・ヴォーカリストや元ネタ楽曲に馴染みの無いクラブ・ミュージック・ファン、また彼のヒップホップDJとしての側面に親しんできたブラック・ファンでもソウル/ファンクのミックスCDとして十分に楽しめる内容です!
タワーレコード(2009/04/08)
近年はエイミー・ワインハウスやライムフェスト、ロビー・ウィリアムス、リリー・アレンらを手掛ける売れっ子プロデューサー/DJの4年ぶりとなる新作。ロンドン生まれの彼らしく、ここ30年ほどの(主に)英国ロックをノーザン・マナーで解釈したカヴァー集だ。たぶん昨年のレディオヘッド・トリビュート盤に提供した“Just”(今作にも再収)が発端なのだろう、そこで絡んだダップ・キングスの連中が引き続き演奏面を小気味良くサポートし、リリーやロビー、カサビアンらが歌を披露。エイミーがズートンズを、ポール・スミス本人がマキシモ・パークを歌うノリはほとんどジャムだが、その後にジャム曲もしっかり登場するあたりは妙に確信犯的だ。シュープリームスを混ぜ込んだスミスの種明かしカヴァー“Stop Me”が叩かれる理由もうっすらわかる軽快な問題作。原曲を知らずともノーザン・ソウルへのオマージュ盤として楽しめるはず!
bounce (C)出嶌孝次
タワーレコード(2007年06月号掲載 (P74))