全編ヒューマン・ビートボックスで制作された衝撃の前作『メダラ』から3年・・・ビョークの通算6作目となるオリジナル・アルバムが発売!アルバムに収録された10曲は、ビョーク自身が書き上げ、プロデュースも担当。また毎回さまざまなアーティストとのコラボレーションも話題となる彼女のアルバムですが、今作ではティンバランドとアントニー・ハガティ(アントニー&ザ・ジョンソンズ)がそれぞれ2~3曲で参加。その他にもマーク・ベル(LFO)や、ブライアン・チッペンデイル(ライトニング・ボルト)、インプロ・シーンで話題の若手ドラマー=クリス・コルサーノ(ジム・オルークのユニット=恐山にも参加)、コノノNo.1、コンゴ共和国出身のコラ奏者トゥマニ・ジャバティ、中国琵琶奏者のミン・シャオ・フェンといった、ワールドワイドな個性的メンバーとの共演が実現。自らの才能と歌声を武器に、常に前進を続けるビョーク。今作でも、彼女にしか作り得ない独創的な世界を見せてくれています!!!
タワーレコード(2009/04/08)
大将ティンバランドの参加で、ジャスティン・ティンバーレイクやネリー・ファータド並みにイケイケになるかと思えば、そこはビョーク。しっかり自分の〈ミーイズム〉を譲らない。というか、むしろ彼女の世界観を〈俗世界=ポップ〉と繋がらせて引き止める役目を果たしているのがティンバだったり、アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズのアントニーだったり、ライトニング・ボルトのブライアン・チッペンデイルだったり、LFOのマーク・ベルだったりという曲者揃いで、通例とはやや逆説的。リズムが明解になったぶん、近作には見られなかったほど風通しのいい快作となった。あとは中国の弦楽器やアイスランドの吹奏隊、マニアックな変則ビートを導入してみたり。相変わらず無邪気な子供が本能のままに遊んでいるかのようだが、今回は積み木をやってるみたいなテンションや密室感よりも、ビョークの自由奔放な音の落書きが楽しめる。
bounce (C)村上ひさし
タワーレコード(2007年05月号掲載 (P73))