お得意の弾丸・ゲットー・ラップと独特のエッジの効いたサウンドは健在ながらも、より幅広いエンタテインメントを披露した、イギリスの天才MC、ディジー・ラスカルのサード・アルバム。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
ロンドンのゲットーから這い上がり、弱冠19歳にてイギリスで最も名誉ある芸術賞であるマーキュリー・ミュージック賞を受賞した、UKヒップホップ/ガラージ・シーンの天才ラッパー、Dizzee Rascalの3rdアルバム!お得意の弾丸ゲットー・ラップと独特のエッジーなサウンドは健在ながらも、より幅広いエンタテインメント性を魅せてくれた最高傑作!気になるゲスト陣には、新世代ポップ・クイーン=Lily Allen、2ndも大爆発したArctic Monkeys(!)、さらにサウスの重鎮デュオ=UGK、ドラムンベースの神様=Shy FXなどが参加し、ディジーの止まらぬ勢いを大いに盛り上げてくれている。先行シングル「Sirens」からしてデンジャラス!
タワーレコード(2009/04/08)
雑多な要素が交差し、独自の歩みで変貌するUKヒップホップ/グライム。そのプログレスに大きく関わってきた若き天才、ディジー・ラスカルが満を持して放つサード・アルバムは、不気味な静けさが漂うトラックにディジーが淡々とラップを乗せる“World Outside”で幕開け。その静寂を切り裂くバンギンな“Pussyole”(ワイリーをディスった曲!)、続く先行シングル“Sirens”では、ラウドなギターとロッキンなドラム・サウンドで緊迫感を煽り||この冒頭3曲だけでアルバムの世界へたちまち引き込まれてしまう。その後もUSサウス・シーンの重鎮であるUGKとの合体曲、シャイ・FXとのドラムンベース、アークティック・モンキーズとのコラボ、小悪魔的魅力を振りまくリリー・アレンの登場……と飽きさせない展開が続く。ハードコア性とポップネスがバランス良く同居したエンターテイメント性抜群の傑作が誕生した!
bounce (C)青木正之
タワーレコード(2007年06月号掲載 (P73))