| フォーマット | CDアルバム |
| 発売日 | 2007年06月06日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| レーベル | PANAM |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | CRCP-20402 |
| SKU | 4988007224796 |
構成数 : 1枚
合計収録時間 : 00:42:10
エディション : Remaster

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加えて、アルバム主題曲の「時の流れ」やレコードB面の「まぶしすぎる街」といった力強いホーンやギター・サウンドが下支えするハードな楽曲もあったりして、大人しいアルバムに"活"を入れ、しっかりとした熱量を与えている。
個人的にはコンテンポラリーへとシフトした次作を気に入っていて、本作の過半を占める伝統的なフォーク・ソングは苦手なのだが、そんな中でも、新しい”風”を感じさせる終盤の2曲には惹かれる。
一つは大久保一久の「あなたへ」だ。余計な言葉の装飾を使っていない、シンプルでストレートなラヴ・ソングで、楽曲の方も短調から長調へのダイナミックな展開が痛快で心地よい。同じ系譜でもないのだが、オフコースの鈴木康博が唄った「あなたがいれば」の空気感とシンクロする。
もう一つは伊勢正三の「暦の上では」だ。タイトルこそ”和”の趣があるが、楽曲の入りがアメリカの「魔法のロボット Tin Man」を想わせる西海岸サウンドで、全体的に穏やかなパステル調の淡い色づけがされている。テーマは“卒業”、”旅立ち(出発)”で、"別れ"の少し切ない感傷が、冬から春へと移ろう街の風景の中にさり気なく描写されていて、爽やかな甘酸っぱさを感じる"至宝"の佳曲だ。
余談だが、伊勢正三は列車(鉄道)のことを”汽車”と呼ぶ。「北国列車」も歌詞の中では”汽車”だし、「なごり雪」の東京駅のホームで待っているのも”汽車”だ。この「暦の上では」の主人公が時間を気にしているのは下りの”汽車”だし、後年乗車することになる"夜汽車”は、ゆっくりと"南へ"と走って行く。