ジェイ・Z、アリシア・キーズ、ブリトニー・スピアーズ他を手掛けるスーパー・プロデューサー、カニエ・ウェストのセカンド・アルバム。第48回グラミー賞最多8部門ノミネート(内3部門獲得)した、2005年発表の全米第1位獲得の作品。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
完全にシーンを掌握してしまった音楽業界の「 匠 」ことカニエ・ウェストが2005年に発表した2ndフル・アルバム。あの“007”を巧みに拝借したシングル「ダイアモンドは永遠に」をはじめ、マルーン5のソウルフル・ヴォイス=アダム・レヴーン、ルーペ・フィアスコ、ジェイミー・フォックス、コモン、ザ・ゲーム、ブランディなど豪華かつバラエティに富んだゲスト勢の魅力を最大限に引き出し、見事にカニエ色に染め上げて完成させたスーパー・アルバム!見事、全米1位を獲得!
タワーレコード(2009/04/08)
西欧帝国主義の象徴ともいえる〈007〉のアレをキャッチーにサンプリングしながら、アフリカはシエラレオネの状況をラップした先行シングル“Diamonds From Sierra Leone”は単なる皮肉じゃなく、ストレートな意志表明だったのだ。そんなフッド寄りの姿勢はゲームをフィーチャーした“Crack Music”にも受け継がれている。かと思えばマルーン5のアダム君を起用した“Heard 'Em Say”が煌めき、かと思えばジェイミー・フォックスにふたたびレイ様を憑依させた“Gold Digger”がドス黒く響き、かと思えばジョン・ブライオンが制作に携わった曲もあり、かと思えばヒューストンの俊英ポール・ウォールと合体してスクリューし、かと思えば……(以下略)。もちろんミリ・ベン・アリやコモンらも動員。ナードな〈Pop Bullshit〉とは真逆の、クレヴァーな瞬発力とエグいオモロさに満ちた大傑作。クマには爪と牙があることを忘れちゃいけない。
bounce (C)出嶌 孝次
タワーレコード(2005年09月号掲載 (P65))