ジェイ・Z、アリシア、ブリトニーなどの楽曲を手掛けてきたスーパー・プロデューサー、カニエ・ウェストが満を持して放ったデビューアルバムにして21世紀HIP HOPの金字塔アルバム!2003年最高に売れた一曲「Through The Wire」をはじめ、ジェイ・Zをフィーチャーした哀愁漂いまくりの「Never Let Me Down」、これまたカッコよすぎで胸躍る「Jesus Walks」、早口ラッパー、トゥイスタを起用した「Slow Jamz」など大ネタ満載!これを聴いていないなんて言わせない!
タワーレコード(2009/04/08)
ジェイ・Zの“Izzo(H.O.V.A.)”や“'03 Bonnie & Clyde”をはじめ、リュダクリスの“Stand Up”、アリシア・キーズの“You Don't Know My Name”といった数々のヒット曲を手掛けてきた、現ヒップホップ・シーンにおいてもっとも旬なプロデューサー、カニエ・ウェストがついにラッパーとして初のアルバムをリリース。爆発的な人気を呼んでいるトゥイスタとの“Slow Jamz”や、チャカ・カーンの“Through The Fire”を早回しするネタ使いが絶妙な先行曲“Through The Wire”など、そのサウンドはオールド・ソウルの持つメロウ感や哀愁感といった妙味を抽出/ブレンドしたかのよう。単にネタをモロ使いすることなく、そこに新たなメロディーやリフを歌や生楽器で吹き込むという徹底した〈トラックメイカー〉ぶりを披露。まあ、やたらネタに詳しい純粋なソウル・ファンのような気もするが……とにかく今年の最重要作間違いナシの一枚だ。
bounce (C)卯之田 吉晴
タワーレコード(2004年04月号掲載 (P72))