原田郁子(クラムボン)がピアノ、コーラスで全曲参加、久保田麻琴が絶賛する、畑"モジャ"俊行(Vo.,G.)、長野"マドロス"陽一(B.,Vo.)、有山"オレ様"達也(Dr.,Vo.)によるバンド、スカンク兄弟の9曲入りファーストアルバム。マドロス夫妻の結婚パーティーや、彼らが出入りするカフェ"太陽"のパーティーに出演するバンドが母体になり、学生時代から演奏活動を続けてきたモジャと、楽器初心者だったマドロスとオレ様の3人により、2006年6月結成。本バンド結成以前から写真家であるマドロスの写真集『シマノホホエミ』に記された文章が"原作"になった「シマノホホエミ」や「あこがれ」といった曲を発端に創作が開始されていた。スカンク兄弟結成後は、"太陽"の6周年パーティーやクリスマス・パーティー、同店の常連客が集いBBQと併催された多摩川・河川敷ライヴでの演奏と並行して、本作『あこがれ』をレコーディング。これが、バンドにとって初の作品となる。ちなみに本作の"ルーツ"ともいえるマドロスの写真集『シマノホホエミ』と『島々』、また原田郁子のソロアルバム『ピアノ』、そして本CDのデザインはオレ様が手がけている。数々の離島を旅してきたマドロスによる叙情性豊かな詞とモジャのぬくもりのある歌とメロディが溶け合った楽曲の数々でほっこりなごむ。合唱or鼻歌必至のポップな「ポッコチッピーダ」や「サマータイヨー」、離島にはつきものの"別れ"を描き胸を締め付ける「ひなた彼方」など、なんだかうれしくなる楽曲ぞろい。
タワーレコード(2009/04/08)