これまでに5枚のソロ作を発表し、フアナ・モリーナ来日の際のサポートをはじめ、ROVO、ボアダムス、Buffalo Daughter、UA…など、東京とブエノスアイレスを繋ぐキーパーソン、世界中のアンダーグラウンド・シーンとコミットする ”アルゼンチン音響派”の最重要人物フェルナンド・カブサッキによる通算6枚目となるアルバム。人の温もりを感じさせるアコースティック・サウンドからミニマリスティックなトラック、まるで湧き出る泉のような心地良いサウンドから哀愁さと儚さ、切なさが共存した旋律など、その曲ごとに様々な表情を見せるカラフルな音絵巻が綴られる。
タワーレコード(2009/04/08)
これは傑作だ! と断言しましょう。
世界で最も好奇心の強い音楽家、カブサッキのアルバムを聞く度に「そうそう、俺もそう思っていたんだよ」と、シンクロニシティーを感じる事ばかりです。今作はとてもオープンで、しかし密度の高い内容だ。
勝井祐二(ROVO)
「花が、花びらが、1まい1まいほどけて、咲いていく、あま~いあま~い、蜜のような時間を与えてくれました。」
YOSHIMI(BOREDOMS,OOIOO,SAICOBABA)
まるで、どこか遠い国の列車に乗って、車窓から移りゆく景色をゆったりと眺めているような気持ちにさせてくれる音でした。
片寄明人(Great3, Chocolat & Akito)
カブサッキの音を聞いていると、「ああ音楽って楽しくやらなきゃ」という当たり前の事を思い出させられる。ありがとう。
鬼怒無月
ジャケットを見たその瞬間に試聴機に手が伸びて、一瞬聴いて即買いしたのが傑作"The Planet"。これがどこの国の人でなんて読むアーチストなのかも知らないままさらに彼のアルバムを探し、そのアニメ映像も集め・・・と気が付いたらこの名前を見れば音を聴く前にゲットし続けてきてしまった。この人がやってれば間違い無い、っていうアーチストが稀にいるが、確実にその一人。毎回毎回その音楽性の幅の広さと「奏でる」サウンドのクオリティに驚かされ、そしてあの人柄と物腰そのものが音に表れてくるそのキャラクターと心地良さ。この2枚組もやっぱりまたさらにその幅の広さと心地良さが加速度化している。次作も出たら聞く前に買っちゃうんだろうなぁ。
沼澤 尚
「ポップってなんだろう」と思わせる音楽や映画に時々出会いますが、そんな意味でフェルナンドの新作はとても気に入っています。やっぱり異国のポップは違う、違うのになにか共感するというわけのわからない気持ちになります。ヴォーカルのない曲をおもわず口ずさみたくなるのは彼の演奏が常に歌っているからだと思います。また、 いっしょに歌わせてくださいね。よろしくお願いします。
ユウジ・オニキ
発売・販売元 提供資料(2009/04/08)
フェルナンド・カブサッキを聴いていると、アルゼンチンよりNYを想起させられる。80年代のビル・フリゼールやラウンジ・リザーズ時代のマーク・リーボー、あるいはロバート・クワインと組んでいた頃のルー・リードとか。趣向の異なる2枚のディスクを合わせたこの新作を聴いてもやっぱり思い出したのはそれらの曲者たち。モノ・フォンタナ、内橋和久といったバックのメンバーはほとんど変わらないものの、〈The Flower〉のほうは即興でギター音をくゆらせたようなポスト・ロック的な一枚で、逆に〈The Radio〉は骨格がハッキリした楽曲中心といった具合。個人的にはチャーリー・ガルシアによるトム・ウェイツ風の歌が聴ける〈The Radio〉のほうが好きだが、大胆かつしなやかにリフを操る様子はいずれも実に洗練されていて、真に野性味のある音とはこういうものを指すのだろうと思ってしまう。
bounce (C)岡村 詩野
タワーレコード(2007年05月号掲載 (P73))