ライムスターのDNAを受け継ぐ若きフリースタイルの貴公子、KEN THE 390のメジャー・デビュー・アルバム。"何気ない日常を綴った"等身大のリリックを収録。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
1999年から活動開始、激戦区の東京アンダーグラウンドhiphopシーンより頭角をあらわし、2004年9月にはダメレコードから、自身がリーダーをつとめるユニット"りんご"で1stAl『りんごのりんご』を発表。2005年2月には盟友TAROSOULとのユニット"太郎&KEN THE 390"で『JAAAM!!!』を発表。2006年3月、自身の持ついままでのライヴ、リリース経験とスキル全てを詰め込んだアルバム『プロローグ』を発表。現場でのライヴおよびリスナーの口コミだけでインディーズヒットを記録、ベストセラーに。メジャーデビューとなる本作は、ライムスターのMUMMY-DとDJ JINや、Mitsu The Beats(GAGLE)などKEN THE 390を認める豪華すぎるアーティスト陣が参戦!その支持を受ける最大の理由は、他のhiphopアーティストとは全く違う「何気ない日常を綴った」等身大のリリック。とにかく、ここにはリアルがある。
タワーレコード(2009/04/08)
精力的なリリースの続くDa.Me.Recordsから登場し、TARO SOULとのユニット作でも知られるKEN THE 390がいち早くメジャー・デビュー。ソロ2枚目のフル・アルバムとなる本作は、DJ JINとMUMMY-DのRHYMESTER勢や、DJ WATARAI、Mitsu the Beatsらをプロデュースに迎えている。〈Mr.普段着〉たる彼の姿勢は、とりとめない日々の出来事の描写や、肩の凝らないワードプレイとポテンシャル高いラップの緩急にそつなく反映。優等生的な潔癖さが清潔感のある音楽性と共に届けられる。その一方で、DJ WATARAI制作のオケにMUMMY-D、女性ヴォーカリストのTiaraを迎えて〈言葉のケツ追っかけ回す/飽きたら別のケツなめまわす〉というMUMMY-Dのかつてのラインをフックに用いた“H.I.P”では、セクシャルなメタファーもちらつかせてラッパーたる雄々しさをアピール。メジャーのフィールドはさて、どう応えるか?
bounce (C)一ノ木 裕之
タワーレコード(2007年06月号掲載 (P75))