| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2007年03月03日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 新潮社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | 新書 |
| SKU | 9784106102035 |
構成数 : 1枚
1 ジャズって何だ?
百人百様のとらえ方がある。
それをあえて定義すると――。
2 ジャズ誕生への道のり
奴隷制度のアメリカで出会った、アフリカとヨーロッパ。
クレオール文化としてのブルーズやラグタイムが生まれる。
3 ニューオリンズからシカゴへ
南部の赤線街、ストーリーヴィルが育てたニューオリンズ・ジャズ。
第一次大戦参戦で、ジャズはミシシッピ川を北上し、シカゴに向かう。
4 暗黒街と「ジャズ・エイジ」
禁酒法下の二〇年代、シカゴ。マフィアが仕切る闇酒場のジャズ。
「ジャズ・エイジ」に浮かれるニューヨークで、大恐慌が起こる。
5 スウィング時代とカンザス・シティー
「スウィング」の発火点は、土曜夜のラジオ番組「レッツ・ダンス」。
ビッグ・バンドとダンス・ブーム。そしてカンザス・シティー流とは。
6 ビ・バップからクールへ
ハーレム、「ミントンズ・プレイハウス」での実験の結果が、やがてビ・バップに。
研究室長パーカーと宣伝部長ガレスピー、半歩遅れてマイルス『クールの誕生』。
7 ウェストコーストとハード・バップ
ハリウッドから動きだした、白人主体のウェストコースト・ジャズ。
かたや東海岸では、人種意識の昂揚をうけて黒人ジャズが巻き返す。
8 JATPとニューポート・ジャズ・フェスティヴァル
オールスターによるコンサート・ツアーの隆盛と、日本のジャズ・ブーム。
東海岸の避暑地ではフェスティヴァル形式のサマー・イヴェントが始まる。
9 映画×ジャズ×ビート詩
『死刑台のエレベーター』で成功した、フランスのシネ・ジャズ。
新生面を拓いた『アメリカの影』。詩とジャズの結合の試み。
10 フリー・ジャズ誕生
〈シーツ・オヴ・サウンズ〉。コード進行からモード奏法へ。
公民権運動の激化にともなって、加速するジャズの先鋭化。
11 多極化するジャズ×日本からの発信
コルトレーン時代の到来。フリー・ジャズはヨーロッパに波及する。
ジャズの多極化と、〈モダン・ジャズ神話〉の終焉。
12 〈ポストモダン〉とジャズ
「エレクトリック・マイルス」を経て「フュージョン」に至ったマイルス。
〈大きな物語〉を失いポストモダン化する世界とジャズのややこしい関係。
13 ジャズって何だ? ふたたび
ニューヨークのロフト・ジャズ。〈差異〉の洪水が、〈歴史〉を押し流す。
〈カタログ〉というデジタル情報から、ふたたび〈ジャズ〉探索の旅へ。
ジャズと周辺領域の歴史的な相関
あとがき
主要参考文献
書斎のジャズ、酒場のジャズ、演じるジャズに語るジャズ――ジャズって何だ? 百人いれば百通りのとらえ方があり、定義するのも難しい。奴隷制度から禁酒法、二度の大戦、黒人運動、ベトナム戦争、そしてポスト・モダン――。誕生からほぼ一世紀、アメリカ現代史とともに、ジャズは人種、文化の衝突と融合のなかで、自在にその姿かたちを変えてきた。ジャズ評論界の第一人者による、ジャズ入門書の決定版。

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