風と土と汗、鉄道のにおいが漂ってくるような…。ギターの名匠、ライ・クーダーが懐かしくも味わい深い音を聞かせる新作アルバム。クーダー版『我輩は猫である』。ブルースマンを思わせる放浪の赤毛猫・バディを巡る、17章からなる人生模様。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
名作『チャヴェス・ラヴィーン』以来、2年ぶりとなるライ・クーダーのアルバムは、放浪の赤猫(Red Cat)=バディの物語。ストーリーと共に、ヒスパニック系のアーティスト達が主体だった前作とは異なり、伝説的なバンジョー・プレイヤーであるマイク・シーガーとその兄弟のピート、さらにはヴァン・ダイク・パークス、フラコ・ヒミネス、実の息子のホアキン等、錚々たるミュージシャン達が本作には参加しており、芳醇で味わい深い音楽が展開されています。収録されている17曲には歌詞のほかに、それぞれの歌にライ・クーダーによる物語が添えられています。その旅の先にあるのは労働、権力者、農場の不作、ストライキ、カンパニー・コップ、サンダウン・タウン、そして列車・・・それは過ぎし時代のアメリカ。ストーリーテラーとしてのライ・クーダーの奥深さと才能を、改めて証明する1枚が完成。
タワーレコード(2009/04/08)
大意欲作『Chaves Ravine』から短いスパンで新作が到着。またも大作にして、ライ・クーダーの意欲が大回転している内容だ。放浪猫を主人公とする物語を用意してアメリカ音楽の重層的な歴史を紐解いていく、実に最近の彼らしい作りなのだが、埃っぽいテックスメックス、カントリー、ブルースなど、サウンドの感触が70年代の彼を彷彿とさせ、集大成的でもあり、嬉しくなる。ヴァン・ダイク・パークスなどゲスト陣も豪華。
bounce (C)桑原 シロー
タワーレコード(2007年04月号掲載 (P81))