コンセプト作りから監修・選曲・編集といったあらゆるものすべてにメンバーが深く関わったCD2枚組のベスト盤!犬猿の仲ともいえるロジャー・ウォーターズも大きく関与しているという今作には、これが初CD化となる「ホエン・ザ・タイガーズ・ブローク・フリー シングル」や、オリジナルの23分を16分に新たにエディットした「エコーズ」、そしてアルバム『炎』では2つのパートに分かれていた「クレイジー・ダイアモンド」をノンストップに再編集したものも収録!さらにジャケット・アートワークには、過去のアルバムのジャケットに登場したものを新たに元ヒプノシスのストーム・トーガソンが再構築したものを使用しているという手の込んだもの。これはまさに“一家に一枚”といっても過言ではないかも知れない、絶対に“買い”な一品。
タワーレコード(2009/04/08)
プログレというジャンルにとどまらず、ロックの歴史のなかでも、〈別格〉であり続けてきたピンク・フロイドの2枚組ベスト・アルバムが登場。とはいえ、時系列を越えて、ノンストップで紡がれた編集ワザは見事のひとこと。まるで新作のような驚きと、聴くほどにピンク・フロイドという迷宮に迷い込むような感覚がたまらない。それはストーム・ソーガソンがデザインしたジャケットにも表れているよう。とにかく圧巻。
bounce (C)川島健次
タワーレコード(2001年12月号掲載 (P90))