サウスのリアルを語りつくすラップのリリシスト、ヒューストンを仕切るカミリオネアのメジャー・セカンド・アルバム。スリック・リックをフィーチャー、ヒップホップは犯罪だと決め付ける刑事に扮して自分自身を尋問する、ウィット溢れる社会批判「ヒップホップ・ポリス」他を収録。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
サウス・ヒップホップ・シーンの注目株で、ヒューストン出身のモンスター・ラッパー、Chamillionaireの2ndアルバム。クレイジー・ボーンやリル・ウェイン、ピンプ・Cなど、サウス関連のゲストに加え、大ベテラン・ラッパー、スリック・リックも参加。
タワーレコード(2009/04/08)
あのアル・ヤンコビックのカヴァーもあって世界中にその名を轟かせた“Ridin'”の全米No.1ヒットから約2年、カミリオネアのメジャー第2弾。スリック・リックを招いた先行カット“Hiphop Police”からも想像できたように、〈H・タウン・イヤー〉とも囁かれる世の流れをシカトするかの如く振り幅の広いサウンドを用意した本作は、T.I.同様に〈南部の〉ではなく、ヒップホップ界のスターというプライドと責任感を強く感じさせる仕上がりになった。鉄板の“Ridin'”シフトで送る“Bill Collecta”や、裏トレンド風なリル・ウェインとの“Rock Star”など期待どおりの曲もあれば、驚嘆の80'sメタル(ヨーロッパ“The Final Countdown”!)ネタなんてのもあり、探究心は留まることを知らない。完勝宣言にも納得だ。
bounce (C)Masso 187um
タワーレコード(2007年10月号掲載 (P73))