あのNINJA TUNEがわざわざ新たにサブレーベル≪Counter Records≫を設立するほどに大注目している、まさに奇態の新人による驚異の1stアルバムが遂にリリース!!
すでにSuper Numeri、Loka、Ladytronのメンバーとして活動を続けてきたポップ・リーヴァイは幼少の頃から類い稀な音楽の才能に恵まれ、のちにVan Dyke Parks、Jimi Hendrix、Marvin GayeやSyd Barrettに影響された独自のファンキー・オルタナ・ロック・スタイルを確立。オートバイの唸る音で幕をあけMarc Bolanを思わせる「Blue Honey」や60年代アメリカ西海岸の太陽に満ちた世界を表現した「(A Style Called) Crying Chic」、まるでLed Zeppelinを思わせるギターリフの「Mournin' Light」、彼のヴォーカル・ハーモニーに指でビートを打ち鳴らした「Skip Ghetto」・・・。サイケ、ロック、ブルース、ファンク、ガレージ、ポップと、彼が10年間に渡り作ってきた音楽がいま、万華鏡をひっくり返したかのように色鮮やかに溢れ出す!!
タワーレコード(2009/04/08)
見えます見えます、肩の上でマーク・ボランとシド・バレットが仲良く微笑んでます。頭の上ではジョン・レノンが胡坐をかいてます・・ロンドン~リヴァプール~LAと渡り歩くうちにいつのまにか偉大な先人の背後霊を憑依させた、奇特いや稀代のサイケデリック・グラム・スターが(なぜか)ニンジャ・チューンの傘下レーベルより登場。〈フーッ!〉とか〈オゥイエィ!〉とかいう恥的な掛け声にまみれたT・レックス趣味全開のブギー“Sugar Assault Me Now”を筆頭に、過剰にグラマラスなポップンロールとヴィンテージなサイケ臭プンプンな楽曲は、どこからどう聴いても現在のロックのメインストリームから浮きまくっている。類い稀なメロディーセンスと魅力的な艶色の声を持ちながらも、あくまで時流無視。おや、背後に見えたのはもしや彼自身の発するオーラなのか? この男、本当は凄いヤツかもしれん!
bounce (C)北爪 啓之
タワーレコード(2007年03月号掲載 (P73))