エキゾチックな美貌とアンニュイ漂う歌声に、もうメロメロ!新世紀のジャズ/ポップ歌姫ノラ・ジョーンズのサード・アルバム。ハモンド・オルガンをフィーチャー、ノスタルジックで癒し系の「シンキング・アバウト・ユー」他を収録。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
ファースト・アルバムからのシングル曲「ドント・ノー・ホワイ」や、最近ではリチャード・ジュリアンらと結成したバンド=リトル・ウィリーズでの活動でも知られる女性ジャズ・シンガー“ノラ・ジョーンズ”のサード・アルバム!ソロとしては前作より3年ぶりとなる本作はリトル・ウィリーズのメンバーでもあるベーシスト、リー・アレクサンダーが主なプロデュースを担当。
タワーレコード(2009/04/08)
収録された13曲(日本盤は14曲)、すべてにおいて彼女が曲作りに関わった初めての作品となるサード・アルバム。これまではジャズを基調にした洗練された楽曲が多かったが、例えばトロンボーンの音色をバックにしたちょっと気怠い歌声が印象的な“Sinkin' Soon”(M・ウォードもコーラスで参加)や、エレキ・ギターを用いた疾走感のある“Not My Friend”(実は彼女、エル・マッドモーというパンク・バンドを結成したらしい。その影響も少し感じさせるナンバーだ)など、過去のアルバムでは聴けなかった彼女の遊び心が今作には散りばめられている。そこからは、常に笑顔の溢れるなかでレコーディングしている彼女の姿も伝わってくるのだ。もちろん、従来のノラ・サウンドを継承するジャジーな曲も収録。全体をとおして聴くことで、深く贅沢な味わいを噛み締められる一枚だ。
bounce (C)松永 尚久
タワーレコード(2007年01,02月号掲載 (P89))