フォーマット |
CD |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
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発売日 |
2006年12月22日 |
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規格品番 |
ROSE-45 |
レーベル |
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SKU |
4582202440014 |
構成数 | 1枚
合計収録時間 | 00:48:33
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レーベル側の資料によると、前作までの〈ロックンロール・モードから一変〉とのこと。そうだったのか。私はサニーデイ・サービスの『若者たち』を最後に曽我部の音楽を聴いてない(というのは流石にウソだ)けど、10年ぶりにじっくり向き合った彼の歌声は、楽曲は、そんな耳のコンディションとは無関係に滑り込んでくる。で、まるで違和感がない。往時のサニーデイと地続きの音というか、それ以外のものも含めた既聴感が無意識に散りばめられているというか、心が浮き立つような幕開けの“土曜の夜”からして、ビル・ウィザーズ“Lovely Days”じゃないか。あるいはリアル・シング“Rainin' Through My Sunshine”を思い浮かべる人もいそうだけど、元ネタがどうこういう90年代っぽい話はさておき、この普遍的なポップ性に引き込まれない人は少ないんじゃないか。そして、その微笑ましいばかりの無邪気さというか、早川義夫もアイズレー・ブラザーズもエンケンもYMOも、そしてもちろんCSN&Yも余裕で顔を覗かせるような迷いのなさは、アルバムを決然と締め括る“WINDY”まで心地良く続いていく。それがそのまま過去の残像を求めたいリスナーへのアフター・サービスになっているあたりも巧い、のかも。甘えたような歌い口が醸し出す独特のメロウネスもいい。で、職人芸と手クセの合間を曖昧に漂うソングライティングがやけに瑞々しくて、最近のJ-Pop作品には珍しく曲そのものがいいのよ。特定の思い入れにゲタを履かされる必要なんかない、普通に良くできたポップ・アルバム。オッサン臭いことを言うと、ちょっと小沢健二の『LIFE』を思い出したりした。
bounce (C)出嶌 孝次タワーレコード (2007年01,02月号掲載 (P88))
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12月のある日。曽我部恵一のニュー・アルバム『ラブ シティ』を聴きながら、徐々に都市開発の手が入りつつある下北沢の街をぶらついていた。季節はずれのうららかさも相まって、ちょっといい気分――。そんな風情に浸ってしまうのは、きっと彼の歌と長く付き合ってきた者ゆえの過剰なセンチメンタリズムのせいかもしれない(実際、ジャケットに映る風景は新木場だし)。いや、というより、それにしても、純粋に、このアルバム、良いです。〈初めての曽我部恵一〉がコレになる人も多いんだろうな。2005年に『若者たち』、2006年に『東京』、曽我部恵一はサニーデイ・サービス時代のアルバムを弾き語りで再演してみせた。自身の過去を胸を張って振り返った彼は、たぶん、しゃかりきになって〈真新しいもの〉をめざすことだけがすべてではないと気付いたんじゃないかな。というのもこのアルバムには、どこかで見た、聴いた、そして僕が好きな曽我部恵一がそこかしこに発見できるから。そう言うとすごく後ろ向きだけど、曽我部恵一は晴れ晴れしい顔でこんなことを語ってた。「〈コレしか作れません!〉みたいなのをやっていきたいんですよね。で、なにが〈コレ〉なのかっていうのが今回わかった感じ」。“恋人たちのロック”“幻の季節”“どこかでだれかが”――彼らしい曲名、彼らしいメロウ感、彼らしい息遣い、彼らしい……とはいっても、ニール・ヤングやはっぴいえんどに憧れていたころの彼とは似て非なり。いま彼がもっとも憧れているであろうミュージシャンは、たぶん〈曽我部恵一〉だって。
bounce (C)久保田 泰平タワーレコード (2007年01,02月号掲載 (P88))
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