まっすぐさが溢れてくるティーンならではのアルバム。中でも話題を集めたのがBrandyとMonicaによる『The Boy Is Mine』
日本で云うなら、宇多田ヒカルと倉木麻衣が一緒に歌うってカンジ…かな?
***** I'm sorry that you / Seem to be confused
He belongs to me / The boy is mine *****
ちょっと前までは男性ばかりが“mine”を使っていたのに、今では女性までも恋人を物扱いしている。
しかもこの曲では、ひたすら“あなたより私が~”の一人称対決。どこにも“The boy”のいいところなんて出てこない。
なんか…「父親が出てこないグリム童話」って話を思い出してしまったよ。
“おあいにくさま/彼は私のもの”とありがちな「恋のさやあて」を歌った曲だけど、妙に清々しい気分になれてしまうのは、恋人(=R&Bの新女王の座)を取り合う二人がストレートに競い合っているから。
Girl's power炸裂!って感じがgoodなのです。
「私の人生はおとぎ話なんかじゃない」(Top Of The World) と強く歌っていたBrandyはどんどんと変化・成長を続けている。
これからどんなシンガーになっていくのかな…なんて楽しみながら聴けちゃうそんなアルバムです。
最近Brandyを知った人にも是非聴いてほしいなぁ。 (C)mio
タワーレコード(2002/05/03)