制作はスティーヴン・スピルバーグ、監督はクリント・イーストウッド。太平洋戦争の運命を変えた硫黄島での激戦を、映画界の巨匠2人が描いた2部作の第1弾。もちろん音楽監修はイーストウッド自身が担当。郷愁を誘うジャズが当時の空気を上手く演出し、枯れたアコギとピアノの音色を基調としたテーマ曲がトコトン泣かせてくれる。これぞ名人芸!
bounce (C)広瀬 毅
タワーレコード(2006年12月号掲載 (P126))
イーストウッド監督の"硫黄島映画"アメリカ側の作品の
サントラ。
『父親たちの星条旗』(2006)
サウンドトラック
音楽・監督・製作 クリント・イーストウッド
製作 スティーヴン・スピルバーグ
オーケストレーション/指揮 レニー・ニーハウス
脚本 ポール・ハギス、ウィリアム・ブロイルズJr
主演 ライアン・フィリップ、ジェシー・ブラッドフォード、
アダム・ビーチ、ジェイミー・ベル、ポール・ウォーカー
名匠イーストウッドが、あの「硫黄島」の戦いをアメリカ・
日本、それぞれの立場から描く2本を監督。そのアメリカ編の
サントラ。最近の作品で、自ら曲想を練るイーストウッドの
アイデアのもと、盟友ニーハウスによってまとめられた美しくも
哀しいオーケストラ・スコアの数々に、当時のヒット・ナンバー
ダイナ・ショア、アーティ・ショーのナンバー、そして一見、
当時のジャズ風だが、イーストウッドの息子カイルたちによる
ライト・スウィングなナンバーもあり。シンプルに魂に来る
イーストウッド監督の世界。
(C)馬場敏裕
タワーレコード(2006/11/22)