ロックを永遠に革命したブリット・バンドの永遠の金字塔、ザ・フー!還暦を過ぎたピート・タウンゼントとロジャー・ダルトリーが24年ぶりに制作、混迷の現代世界に向けて独自のメッセージを放つスタジオ・アルバム。先行発売のミニ・オペラ"Wire & Glass"を形成する様々な断片が全貌を現す。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
1982年の『It's Hard』以来、約四半世紀ぶりにリリースされたオリジナル・アルバム。アルバムの大半はピート・タウンゼントがサイトで発表した“The Boy Who Heard Music”という短編小説を元に構築されており、「Wire & Glass」を形成する様々な断片のフル・ヴァージョンも収録され、“ロック・オペラ”的ナンバーが中心の全19曲という大作。
タワーレコード(2009/04/08)
一昨年の夏に行われた〈THE ROCK ODYSSE-Y〉で、デビュー40年目にして初来日を果たしたザ・フー! オリジナル・メンバーのリズム隊はもちろん不在ながら、ロジャーはマイクをブンブン振り回しながらシャウトをかまし、ピートも大車輪のように右手をブンブン振り回しながら赤いストラトキャスターを弾きまくっていた。ザック・スターキーの完璧すぎるサポートも含めて、完全に〈現役〉であることを見せつけるステージであった。そして届けられた24年ぶり(!)の新作。例えば『Quadrophenia』や『Tommy』とダブらせてみても構わないと思う。変わらぬあのタイトさと性急さ、そしてアコースティック・ギターをフィーチャーした美しくもパワフルなナンバー・・ピートとロジャー渾身の大作です。それはたった1分20秒の冒頭曲を聴くだけでもわかるはず。やっぱりこんなすげーバンド、他にはいない! 期待を裏切りませんよ、コレは。
bounce (C)山下 洋
タワーレコード(2006年11月号掲載 (P85))