!K7のミックスシリーズ"DJ KICKS"。本作はドイツ・ダンスシーンのアーティスト/DJ、ヘンリク・シュワルツのアルバム。ジェームズ・ブラウンから自身のトラック、コールドカットからファラオ・サンダースまで幅広いミックスを収録。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
ジャンルを問わずディープなファンに人気が高く、Kuniyuki、Coldcut、Toscaなどのリミックスワークでも知られるドイツのベテラン・クリエイター、Henrik Schwarzによる人気ミックス・シリーズ『DJ Kicks』。彼のクロスオーヴァーな作品に見られるように、James Brown、D'AngeloにPharoah Sanders、そしてRhythm & SoundにDrexciyaとソウルフル~スピリチュアル~エレクトロ・サウンドまで縦横無尽にMix!
タワーレコード(2009/04/08)
過剰にディープな音作りでハウス/テクノの両シーンから支持を得てきたドイツの奇才、ヘンリック・シュワルツが〈DJ-Kicks〉シリーズにお目見え。PCでミックスされた今作では、古今の音圧差を超越してファンクからテクノまでが調和している。ただ、彼のプレイを〈趣味の良いオールジャンルDJ〉と呼ぶだけでは足りない。それはダンサーの心に灯をともす〈狂気の物語〉へと結実していくから。カルト・ディスコのダブル“Woman Of The World”からディアンジェロ“Spanish Joint”へと向かう妖艶な序章、サイマンデのアフロ・ファンクからシュワルツ自身の新曲“Imagination Limitation”、そしてドレクシアのテクノ名曲に突入する中盤の興奮、アマンポンドの肉感的ビートからアーサー・ラッセルの囁きに至る後半の深み……シリアスでファンキーな、狂っていて美しい物語。端的に言うと、こりゃ2006年ベストのDJミックスだと思うよ!
bounce (C)リョウ 原田
タワーレコード(2006年11月号掲載 (P84))