今日のWARPと20世紀の現代音楽家達との接点。
イギリスを代表する室内楽団、ロンドン・シンフォニエッタ、英ロイヤル・フェスティバル・ホールに2300人を動員したというワープと20世紀現代音楽家との関係を追求したプロジェクト。
音楽史に一石を投じる歴史的問題作!
クラシック・ミュージックとエレクトロ・ミュージックとの色彩豊かな融合、その展望は計り知れない。(英タイムズ誌 2003.03)
アカデミー室内管弦楽団やイギリス室内管弦楽団とならんでイギリスを代表する室内楽団であると同時に、68年の設立以来"アヴァンギャルド・コンテンポラリー・オーケストラ"として知られているロンドン・シンフォニエッタ。本作は2003年3月8日ロンドン・シンフォニエッタが行っているEther Festivalの第2回目として、格式高きロンドンのロイヤル・フェスティヴァル・ホールで行われたプロジェクトの様子が収められている。2300人を動員したというそのプロジェクトは、ロンドン・シンフォニエッタが、ワープのアーティストとアヴァンギャルド音楽家との音楽がどのように繋がっているのか、そして人間と機械との関係がどのようなものなのか追求したものである。今年5月、日本で行われた「i-warp」のイベントにおいてもVJをつとめたFlat-Eによる映像がスクリーンに写し出されるなか、Aphex Twin、Squarepusherといったワープのアーティスト達のインストゥルメンタル、そして20世紀の現代音楽家John CageやKarlheinz Stockhausen、Steve Reichなどの楽曲が披露されてゆく。過去、John CageをはじめとしてAphex Twinはピアノの内部のゴムやネジを足し、ピアノの弦に鎖を乗せた。Conlon NancarrowもSquarepusherも人間の演奏不可能な音楽を頭の中で想像し、Karlheinz Stockhausenは自分の書いた曲を弾く人に聞かせるために宇宙からの音楽配信を短波長ラジオで演奏中に聞かせていた。20世紀、機械を使うことによって音を紡ぎ出したマスター達、そして今現在ラップトップを使い、時代のレフト・フィールドの立場に位置するワープのアーティスト達の音源を演奏することによって、人間と機械との関係が、ロンドン・シンフォニエッタを介して見事に抽出されてゆく、そして次第に"音楽によっていかに機械を表現してみせるか"というロンドン・シンフォニエッタの新たなる意図が見えてくる。ワープと20世紀のマスター達との共通項にスポットをあてたロンドン・シンフォニエッタの研ぎすまされた感覚の数々。それらが集約されている本作は、バイオ、写真、豪華デザインブックレット付のデラックス・パッケージ!! まさに一家に一つの最重要保存盤!!![Beatink HPより]
タワーレコード(2009/04/08)
前衛的な室内楽団として知られるロンドン・シンフォニエッタが、エイフェックス・ツインやスクエアプッシャー、さらにはジョン・ケージやライヒ、シュトックハウゼンといったエレクトロニックな奇人変人偉人たちの楽曲をカヴァー。静々寂々緊張感たっぷりなライヴ録音で原曲の新解釈を見事に表現している。ワープと現代音楽とのスリリングな融合、これは酔えますよ。エイフェックスの“Polygon Window”も披露!
bounce (C)池田 謙司
タワーレコード(2006年10月号掲載 (P92))