セザリア・エヴォラ、1988年のレコード・デビュー以来10作目のアルバムとなる今作は、「海への賛歌、あるいは祈り」という意味をこめたタイトル。アフリカ・セネガルの沖にあるカボ・ヴェルデ諸島(旧ポルトガル領)出身の世界的ミュージシャン、セザリア・エヴォラが3年ぶりにアルバムをリリース!プロデュースは、1999年以降セザリアの片腕となっているピアニスト、フェルナンド・アンドラーデが担当。ミンデロ、パリ、そしてリオ・デ・ジャネイロでレコーディングされ、ミンデロでは地元のミュージシャンたちとも競演。またカボ・ヴェルデとは古くから親交のあるセネガルのミュージシャン、イスマエル・ロー、マダガスカルのアコーディオン奏者レジス・ギザヴォもフィーチャー。全15曲中6曲のアレンジをジャキス・モレレンバウムが担当!ブラジリアン・ストリングスやフルートもフィーチャーされ、より一層”軽妙さと重い哀しみ”の二律背反な切ない世界観を表出。彼女の故郷であるカボ・ヴェルデの「生活」、そしてそこに歴史的に根ざす「哀しみ」がテーマとなっている。軽快なリズムに乗せてメランコリックに響く、セザリアのソフトタッチな歌声がいっそう切なく魂に突き刺さる。
タワーレコード(2009/04/08)
大西洋に浮かぶカボ・ヴェルデ島。この島特有の音楽=モルナを世界に向けて発信している同地の国民的歌手、セザリア・エヴォラの10作目となるアルバムは、ポルトガルのファドにも似た哀愁を持つモルナの調べをたっぷりと味わうことができる一枚。グラミーを受賞した前作『Voz D'A-mor』でも披露された包み込むような深い歌声と、チャーミングな笑顔は60歳を超えたいまも健在。夏には欧米を回るツアーも予定している。
bounce (C)住田 郁子
タワーレコード(2006年05月号掲載 (P101))