ブルーハーツ、ハイロウズと活動を共にしてきた甲本ヒロトと真島昌利が新たに始動させたバンドのデビュー・アルバム。期待通りのヒロト&マーシー節が炸裂したロック・ナンバーが満載!先行シングル“タリホー”は言うまでも無く、1曲目の“キラービー”からラストまで、ときどき≪へらへら≫しながらも全力疾走で突き抜ける大傑作!
タワーレコード(2009/04/08)
ヒロト&マーシーによる、バンドマンとして3周目となる新バンドの初アルバムだが、こりゃビックリ。ラモーンズが60年代風のポップなメロディーを高速で演ってるだけなのにカッコイイ!!のとまったく同じ意味で、このザ・クロマニヨンズのシンプルかつストレートなロックンロールも相当カッコイイ。人によってはロッカーから作家になっていてもおかしくないキャリアを重ねてんのに、コレって実はすげぇ。このバンドは初期衝動のキープが最大のテーマなんだろうけど、収録曲の半分は下ネタで残り半分はダジャレ、なのにオヤジ臭絶無ってのも実にすげぇ。〈40代の中学2年生〉誕生の瞬間が記録されてるという点だけでもこの盤には価値がある。そのへんの小学校4年生の男子に聴かせてみると〈この人たちの曲は想像力があるね。カッコイイ!!〉とのこと。自分の父親より歳上が演奏するパンク・ロックに小学生が胸を打たれる。いいバンドじゃないか!!
bounce (C)山内 史
タワーレコード(2006年11月号掲載 (P83))