2006年末にリリースされ、2007年になってから日本でもジワジワと評判が高まってきて...爆発中の一枚がコレ!UKロック・バンド、Electric Soft Paradeの元メンバーで、OasisやOrdinary Boysなどのツアー・サポートも務めてきたキーボーディスト=Largeと、Paul Wellerを心酔するAndrew J. Jonesを中心としたユニット=Lord Largeのフル・アルバム。Paul WellarがJam結成前に作ったとされる未発表曲「Left Right Center」の絶品カヴァーをはじめ、先行でリリースしていた12インチ・シングル群が好評だっただけに期待が高まっていた本作ですが...これが破格の傑作なんです!あのLinda Lewisを迎えた「Work It Out」(即死!)を筆頭に、Clem Curtis、Roy Phillips、Ashley Slater、Robert Bradley、Glenn Tilbrook、Louise Marshall、Dean Parrishというヴェテラン・ヴォーカリストたちをフィーチャーしての、グルーヴィーでビート弾けまくりのサイッコー・ノーザン・ソウル・チューンが満載!(インスト・ナンバー2曲もくそカッコ良し!)ソウルへの愛情とモッズ魂が全編に宿った、センス抜群の会心作!そして、Thank You Lord Large!
タワーレコード(2009/04/08)
元エレクトリック・ソフト・パレードの面々と、ポール・ウェラーなどを手掛けたプロデューサーらが結成したソウル・バンドが、多彩なゲストを迎えて完成させた……といった基本情報よりも、強烈なノーザン・ダンサーからリンダ・ルイスがキュートに振る舞う60's風ソウルまで、スウィンギン・ロンドンから現代に至るまでの音楽的蓄積をすべてかき混ぜて吐き出したようなグルーヴ! 最高にヒップでモッドで痛快な傑作だよ!
bounce (C)池谷 昌之
タワーレコード(2007年04月号掲載 (P76))