【TOWER RECORDS 2006 年間 TOP 40 SELLERS】CLASSICALチャート23位
シューリヒト・ファン狂喜乱舞!
最後のベルリン・フィル客演ライヴ、ステレオ初CD化!!
巨匠シューリヒトによる1964年ベルリン・フィルとのライヴが、TESTAMENTの手により遂に復刻されました。シューリヒトがベルリン・フィルに客演した最後のコンサートとして歴史的にも名高いもので、カラヤン時代の機能美を備えたBPOを自由奔放に操る様はスリル満点です。
BPOが破綻すれすれの際どいアンサンブルでシューリヒトの棒についていく様子も、このステレオ録音(狭いながらナチュラルな広がり感)によって鮮明に聴きとることができます。
メインのベートーヴェンの「英雄」(既に“語り草”的に有名な凄演!)の他、とりわけ個性的な「プラハ」の第2楽章が聴きもの。
晩年期のシューリヒトならではの高い芸術性とスーパー・オーケストラ、ベルリン・フィルが織り成す至高のパフォーマンスをお楽しみください。
まさにファン垂涎の一枚!
タワーレコード(2009/04/08)
巨匠シューリヒトが晩年にBPOを振った、ファンには堪らないライヴ録音がステレオで登場です!しかも、当夜のコンサート全容をCD2枚に収めており、演奏の素晴らしさもさることながら、その熱気をリアルに体験させてくれます。TESTAMENTからリリースされて記憶に新しいクレンペラー&BPOと同様の感動(演奏の方向性は全く異なりますが!)を伝えるものといえば分かりやすいでしょうか。
1880年、ドイツ(現在はポーランド)のオルガン職人一家に生まれたシューリヒト。しかし、彼は父親の顔を知りません。シューリヒトが生まれるわずか3週間前に、部下が溺れているのを助けるため亡くなってしまったからです。オラトリオ歌手であった母のもと音楽教育を受けたシューリヒトですが、なかなか早熟であったようです。11歳にして作曲を学び、15歳のときには2つのオペラ(しかも台本も)を完成させたそうです。二十歳を過ぎるころには、正式に合唱指導の職を得、作曲で得た賞によりフンパーティンクやレーガとともに学ぶ機会を得ます。ディーリアスとの深い関係性が知られるシューリヒトですが、若い時分は現代音楽(といっても1900年初頭ですからブルックナーやシュトラウスもこれに含まれます)に傾倒していました。古典派ロマン派への音楽に情熱をもやすようになるのは、実はかなり晩年になってからだったと本人も語っています。
ベルリン・フィル・デビューは1933年。大変良好な関係を保ってはいましたが、共演回数は多くありません。1964年のこのコンサートは3夜にわたって行われ、そのうち一回はシューマンの代わりに、ボリス・ブラッヒャーの作品が演奏されました。2年と数ヶ月後には亡くなってしまうわけですが、前述のとおりロマン派音楽への愛情とリスペクトに満ち溢れていた時期にこのプログラム、それも世界最高の機能性を有したオーケストラとの共演となれば、シューリヒトにとって人生最高の瞬間だったかも知れません。
こうした環境下、シューリヒトは天真爛漫といえるほど彼の理想の具現化にこだわります。シューリヒトにしては異例ともいえる緩急、強弱を大胆につけた陰影に富んだ描写が異常なまでの緊張感を生み出しているのが聴き手にダイレクトに伝わります。人によっては、BPOのアンサンブルに荒っぽさを感じるかも知れません。もちろん客演という事情で十分なリハーサルを積めなかったこともあるでしょうが、シューリヒトの要求が非常に多く高度であり、そのうえ、いざ本番になるとリハーサルに無い意表を衝いた指示が頻出したことから、天下のBPOですら対応し切れなかったのではないかと想像されます。
しかし、無謀ともいえるシューリヒトの音楽構築が逆に言い知れぬ緊張感をよび、このような一期一会ともいうべきスリリングな名演が実現した要因ともなったのです。そしてこの名演は語り継がれてきました。海賊盤でも多く流通してきましたが、遂に正規盤、しかもステレオ・マスターでの登場です。シューリヒト・ファンならずとも、広く待ち望まれていたリリースであることに間違いありません。新たなTESTAMENTの大快挙![文面提供;(株)ユニバーサルIMS]
発売・販売元 提供資料(2009/04/08)
エロイカは終始落ち着いたテンポで進んでいく。3楽章までは何となく優等生的な模範的演奏ですが、終楽章に入ると、なだれ落ちる序奏から活き活きとしていて、まるで別人。オーケストラも乗りに乗って弾いている。弾き進めていくうちに感興が乗ってきた感じでしょうか。コーダは少しゆっくりめでした。最初からこのテンションで演奏してくれたら良かったのに。
マンフレッドは模範的なあまりいじらない演奏。
プラハは得意曲だけあって、アレグロに入ると快速テンポ、フレーズの終わりを少しルバートしたりテヌートをことさらに強調したりと、指示が徹底しているようです。一部ティンパニが少し大きめな感じはありましたが、そこを聴いてあとは抑えさせたかな。2楽章は弦のしっとりした音色が魅力的。古典の曲ですが大きくテンポを落として弱音で歌わせるなどロマンティックな一面もみせます。終楽章はテンションを保ち一気に弾かせて終わります。ホルンの気合がみごと。
ライヴのシューリヒトの悪癖もない、素晴らしい演奏会だったのではないでしょうか。実演で聴いてみたかったです。