20年間の封印が今解かれる・・・魅惑のウィスパー・ヴォイス、フランスを代表する女優:シャルロット・ゲンズブールの魅惑のニュー・アルバムに、豪華強力アーティストが集結!ご存知天才アーティスト、セルジュ・ゲンズブールと女優ジェーン・バーキンとの間に生まれた生粋のサラブレッド。1986年の『シャルロット・フォーエヴァー』以来、なんと20年ぶりにアルバムをリリース!
パリでレコーディングされた本作は、英語アルバムで、作曲・演奏にAIR(エール)のニコラ・コダン&ジャン・ブノワ=ダンケル、作詞に元パルプのジャーヴィス・コッカー、ディヴァイン・コメディのニール・ハノン、プロデュースはレディオヘッド、ベック、R.E.M.などで知られるナイジェル・ゴドリッチ、ストリングス・アレンジはベックの父でもあり、エルトン・ジョン、レナード・コーエン、マイケル・ジャクソンなども手掛けているデヴィッド・キャンベル、ドラムではあのフェラ・クティの片腕、トニー・アレンと、世界を代表する一流アーティスト達がこぞって参加!本人も作詞を手掛けている。
タワーレコード(2009/04/08)
〈なまいきシャルロット〉も今年で35歳。2児の母となった彼女が『Lemon Incest』以来なんと20年ぶりとなる新作を完成させた。純粋に彼女の声を気に入ってプロデュースを引き受けたというナイジェル・ゴッドリッチ以下、作曲と演奏にエール、作詞にジャーヴィス・コッカー(元パルプ)とニール・ハノン(ディヴァイン・コメディ)、ドラムにトニー・アレン、弦アレンジはベックの父でもあるデヴィッド・キャンベルと、本作を固める布陣は彼女の求める陰影や微妙な色合いを楽曲に投影。彼女自身、父セルジュと母ジェーン・バーキンを意識してしまうため、あえて高音と仏語は封印したということだが、囁くような英語のヴォーカルは耽美的で幻想的な夜のポップス世界へと静かに滑り込む。女優の素顔はわかりにくいものだが、装飾を限りなく剥ぎ取られたこの声はもしかすると……そんな謎めいた魅力が、本作にはある。
bounce (C)小野田 雄
タワーレコード(2006年11月号掲載 (P84))