プロモ・クリップやTVCM、ショート・フィルムなど、これまでに数々の傑作を残してきたマイク・ミルズ。そんなUSのグラフィック・シーンを牽引してきた彼が初の長編映画を完成させました。気になるサントラのほうは、途中までエリオット・スミスが音楽を手掛け、彼がこの世を去った後はポリフォニック・スプリーが担当。休日にゆっくり聴きたくなるようなやさしくて繊細な一枚です。エリオットの未発表曲も収録。
bounce (C)入江 玲子
タワーレコード(2005年11月号掲載 (P118))
うわさの、天才映像クリエイター/アーティスト、
マイク・ミルズの初長編劇映画ついに完成!!
サントラもドラマたっぷりの感動の仕上がり!!!
『サムサッカー』(2005)
サウンドトラック
音楽 ティム・デローター(ポリフォニック・スプリー)
エリオット・スミス
監督 マイク・ミルズ
主演 ルー・プッチ、ティルダ・スウィントン、ヴィンセント・
ドノフリオ、キアヌー・リーヴス、ベンジャミン・ブラット
ケリー・ガーナー、ヴィンス・ヴォーン
数多くのスターたちの出演でも、そのすごさもわかる
映像作家マイク・ミルズ初長編。サントラの音楽プロデュース
は『ヴァージン・スーサイズ』『ロスト・イン・トランスレーション』の
ブライアン・レイツェル。このサントラ、当初エリオット・スミスとの
コラボレートの話で始まり、キャット・スティーブンスの「トラブル」
(ミルズのフェイバリット映画が『少年は虹を渡る』とのこと)
などをカバーしたものを録音。しかし、彼はこの世を自ら去ってしまい、
後に、ミルズは、このプロジェクトの音楽を、あのポリフォニック・
スプリーに託すことになる。スプリーのピースフルな大コーラスは、
映画ファンなら『エターナル・サンシャイン』で耳馴染みでしょう。
そして、幻想的で、優しくてナイーヴで、感動的なサウンドトラック
が完成した。一音一音をかみ締めて聴いてください。そして、
早く、映画も観たい!!!!!! (C)馬場敏裕
タワーレコード(2005/09/13)