ENBULLのDJ&BEAT MAKERでありJAZZY SPORT所属のgrooveman Spot a.k.a. DJ KOU-G。彼がこれまでに培ってきた軌跡が紡ぎ出す音の結晶。ゲスト参加は、ウエストロンドン系のクリエイターが賞賛する実力派MCであるCapitol A、日本で絶大な人気を誇るCount Bass D、Pete Rock率いる伝説の重要グループであるInIのメンバーでもあるGrap Luva、そして日本が誇る最高のHip HopグループGagleよりHunger、grooveman SpotのグループEnbullよりU-Zipplain、そしてraythought (from Jazzy Sport)、Waajeed 率いるbling 47ファミリーの一員MC Invinsible、ポストSa-Ra最右翼Jack Davey、Stones ThrowのメインMCとも言えるMedaphoar、DJ Mitsu the BeatsのファーストアルバムやGagleのアルバムにも参加したMahya a.k.a Stoned Love、Japanese R&B界では絶大な人気のYoshika。 そして現役最高峰MCと言って問題無い、O.C。この最強のメンツで送られるアルバムの楽曲は、古き良き時代を感じさせながらも、聴く者を確実に未来へと連れ出すサウンドが詰まっている。これまでにHip Hopシーンでのイメージが強いgrooveman Spotであるが、brokenbeats作品も収録し、その柔軟な音楽姿勢を垣間みる事が出来る。
タワーレコード(2009/04/08)
DJ、またはビートメイカーとしてウワサの主役になることの多いENBULLのgrooveman SpotことDJ KOU-Gが、Jazzy Sportをホームに初のソロ・アルバムを完成させた。GAGLEのDJ Mitsu the Beatsも以前の取材で〈真似できない人〉と地元仙台の盟友を称賛していたが、太いビートを軸に、ソウル、ジャズ、ビートダウン系統のエレクトロニカからダブまでをクロスオーヴァーさせた楽曲たちは、シーンに地殻変動を起こし得るクォリティーを誇る。カウント・ベースDやグラップ・ラヴァ、OC、キャピトルA、MED、HUNGER(GAGLE)、ENBULLの相方U-Zipplain、さらにYOSHIKAらMC/シンガーたちの客演が湿度を上昇させる一方で、インスト曲の存在感も際立っている。インセンスのようにゆったりとバッドな黒い香り漂う、プログレッシヴなヒップホップ。キーボードやドラムの音の繊細な素材感も快感スポット。
bounce (C)栗原 聰
タワーレコード(2006年07月号掲載 (P83))