『ノワール』（２００１テレビ・アニメーション）サウンドトラック 音楽　梶浦由記 サントラ発売前から話題となり、今や菅野よう子『カウボーイ・ ビパップ』と並ぶアニメ・サントラのエポックメイキング的一枚として 評価されている、人気の傑作。 ＳＥＥ－ＳＡＷのキーボーディストとしても活躍するコンポーザー、 梶浦由記の出世作でもある。むしろネオ・ワールドミュージック・ ファンの耳に届けたい、マドレデウス・タッチの４曲目、エニグマを 思わせるコーラス・ワーク、フラメンコ、タンゴのスパイスなども 聴かせながら、「こういうサウンドがアニメーションで流れている」 ことにショッキングな快感がある。そして、制作側、そして梶浦 由記の思い切りのすごさは、全てのトラックがほぼ違った、美しい メロディを持っているところで、作品自体、そしてこの盤が名盤 とされる理由は、この決断にある。結果、アルバムとしても、 ネオ・ワールドミュージック的ヒーリング・ダンス・アルバムとして 心地よくかっこよく感動できる一枚となった、という革新的傑作！！！ (C)馬場敏裕