沖縄民謡の真骨頂、エイサーの代表曲を収録した堂々2枚組アルバム。沖縄民謡界の若手注目ミュージシャンよなは徹の総合プロデュース(DISC2は松田一利が演奏面でのプロデュース)による作品。2004年リリースの「カチャーシー・ア・ゴーゴー」、2005年リリースの「ウチナーわらべうた」に続くプロデュース作品3部作の完結編です。沖縄音楽の根底にはエイサーのリズム、ビートがあります。りんけんバンドやネーネーズでもエイサーのビート、掛け声を取り入れているグループは多数あり、近年ではBIGINの「島人ぬ宝」に♪イヤサッサッ♪とのエイサーの掛け声が入っています。本作はエイサーアルバムの決定盤を作るべく、・エイサーの伝統的演奏スタイル(まず地謡があっての太鼓というアンサンブル)を伝える事、・等身大の演奏スタイルを伝える事、・2枚組にすることにより、各地区で異なる多彩な演奏(お囃子、太鼓の入り方、歌・三線の演奏が違います。)スタイルを伝える事をテーマとしました。収録曲は栄口、謝苅の演目を収録し、M1とM13は今作の為のオリジナル曲です。(M1はあの世からこの世にご先祖様が帰ってくると歌い出されるオープニング曲、M13はエイサーを迎える喜びを歌っています。)録音は沖縄市のスタジオにて、ダイナミックレンジが広いアナログ録音にて収録しております。
リスペクトレコード
発売・販売元 提供資料(2011/05/02)
旧盆の時期になると沖縄全島で繰り広げられるエイサーの際に演奏される定番曲を収録したアルバム。栄口エイサー編、謝苅エイサー編の2枚組。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
【エイサーとは】とくに沖縄本島中部各地で盛んな旧盆の行事。旧暦七月十五日の夜、青年男女が踊りながら島太鼓を打ち鳴らし、歌に掛け声、指笛もにぎやかにストリートを練り歩く。沖縄では旧暦の七月十三日にご先祖様の霊をお迎えし、十五日にはあの世へとお送りするのだが、やはり別れは寂しいため、エイサーで陽気にお送りだす。尚、一説には十七世紀初頭、本土から沖縄に伝わった念仏踊りがエイサーのルーツであるとも言われている。
タワーレコード(2009/04/08)
どうやらこれが〈カチャーシー3部作〉の完結編になる模様。さて本作はよなは徹の地元、北谷町の2地区のエイサーをスタジオに招きレコーディングしたもので、栄口区青年会盤、謝苅区青年会盤と2枚に分けて収録するという趣向。太鼓、お囃子などが異なる各地区の特性を聴き比べられるのが楽しいが、それ以上にエイサーの大らかなグルーヴや熱い空気を見事にパッケージングしている点が素晴らしく、貴重な作品となっている。
bounce (C)桑原 シロー
タワーレコード(2006年07月号掲載 (P112))