Fela-inspired Afrobeat collective by way of Detroit, Michigan, might provoke suspicions of endless jam-band histrionics, but Nomo is tight, disciplined, and dance-focused, taking as a starting point Afrobeat's swaying rhythms as much as its extended improvisations. Its second album, NEW TONES, combines the experimental reach of Sun Ra with New Orleans voodoo on "Fourth Ward" and laid-back funk on "We Do We Go", while "Sarvodaya" is a hypnotic blend of mbira, synthesizer, and languid horn textures.|
Rovi
ここ数年、フェラ・クティのアフロビートに影響を受けたグループが続々と登場しているが、特にアメリカではアンティバラスやアコヤ・アフロビート・アンサンブルなど、個性豊かな面々が凌ぎを削っている。デトロイトから現れたノモもそのひとつだ。2004年のデビュー盤『Nomo』ですでに大物の片鱗を覗かせて鮮烈な印象を与えた彼らだが、この2作目ではさらにそのサウンドに磨きをかけてきた。もともとジャズ~ファンク的な要素は強かったが、ユビキティへの移籍もあってか、その傾向はより顕著に。前作では数曲あったヴォーカル曲は一切なし。それも彼らのサウンドに対する自信と解していいだろう。1曲目“Nu Tones”はエレクトリック・カリンバが響くナンバーだが、どこかインダストリアルな雰囲気を感じさせるのがおもしろい。フルートやハープを違和感なく採り入れるのもノモ流だ。もう誰もフェラのコピーなどとは呼べないだろう。
bounce (C)篠原 裕治
タワーレコード(2006年08月号掲載 (P83))