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フォーマット | CDアルバム |
発売日 | 2006年04月19日 |
国内/輸入 | 国内 |
レーベル | Sony Music Direct |
構成数 | 1 |
パッケージ仕様 | - |
規格品番 | MHCP-1013 |
SKU | 4571191057198 |
構成数 : 1枚
合計収録時間 : 00:36:54
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ポール・サイモンの『ひとりごと』のように、ジャケット写真には自動改札機を通り抜けようとするビリー・ジョエルがいて、その周りを個々の楽曲に関りを持つ人たちが取り囲んでいる。少し失当はあるとしても、ハリウッドに別れを告げて、愛しき人々”Every Kinda People”の暮らす都市(まち)ニューヨークに帰ってきた、という歓喜の想いが伝わってくる。
収録曲にはエネルギッシュでがっちりとした骨太の秀曲が並ぶが、あえて小品2曲を取り上げたい。
一つは小川のせせらぎのようなサラサラとした流麗なピアノがリードする「夏、ハイランドフォールズにて」だ。徒然なるままに想いが綴られていて、最後の”It's either sadness or euphoria.”とランディングするところがいい。夏の日の涼風を感じさせる軽快な楽曲でもある。ビリー・ジョエルを敬愛するKANは、この曲にインスパイアされてプロトタイプの佳曲「秋、多摩川にて」を書いているし、進化形としてエンターテイナーである自分自身を落とし込んだ「Songwriter」という名曲も残している。
もう一つは星のまたたきのようなチカチカとした煌めくフェンダー・ローズ(?)が包み込む「ジェイムズ」だ。穏やかな空気感は、陰陽の違いはあるが、次作の「素顔のままで」へと引き継がれていったようにも聴こえる。やさしいビブラフォンのような音色とジャズの香りのするソプラノ・サックスの掛け合いが”哀愁”を醸し出している。KANの楽曲でいえば、少し離れるが、センチメンタルな「Autumn Song」あるいは「カラス」といった辺りの雰囲気に通じているように思える。
余談だが、「ニューヨークの想い」のエンディングで聴けるサックス・ソロに関して、77年購入のLP盤に収録されていたバージョンに耳が慣れているせいか、後発盤の差替え録音ではどうも落ち着かない。そんなことに拘っているのは自分くらいかもしれないのだが…。