トロント出身の女性シンガー、ネリー・ファータドのサード・アルバム。オーガニックなサウンドとは一転してヒップホップ/R&Bというフィールドを意識した作品。ティンバランド他がプロデュースを担当。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
ヒップホップのビートとともに≪歌う妖精≫と謳われたオルタナティヴ・ポップ・アクト、ネリー・ファータドのライヴDVD。レアでディープな新境地的ビートの上をネリー嬢が自由に飛翔するナンバー“マンイーター”ほか、ドキュメンタリー映像も収録!
タワーレコード(2009/04/08)
カエターノ・ヴェローゾやベラ・フレックを招いた前作『Folklore』は郷愁を誘うルーツ指向の強い作品だったが、2年ぶりのサード・アルバムはデビュー時のフリーク性をそのまま発展させたような仕上がり。過去にも何度かコラボレート済みのティンバランド&デンジャがほぼ全曲を手掛けたこともあって、当然いままで以上にヒップホップ色は濃い。ただ、プリンスばりのキラキラしたシンセ使いにダンスホール風味を加えたような“Promiscuous”や、エレクトロ愚連隊ロック“Maneater”など、ティンバの仕事ぶりが(ニューウェイヴ気取りじゃなく)ダサ格好良いリアル80年代テイスト(?)を巧みに咀嚼しているあたりは、グウェン・ステファニーやピンクの近作にも通じる感じで凄く楽しい! 同郷の先達であるジョニ・ミッチェルを思わせるアコースティックな楽曲や、フアネスとの共演曲などの配置もカラフルで、バランスのいい傑作です。
bounce (C)高橋 玲子
タワーレコード(2006年06月号掲載 (P73))