サウンドトラックの名盤を初回限定スペシャル・プライスで発表する"サントラ1500"シリーズ(全79タイトル)。トム・ハンクス主演映画「ロード・トゥ・パーディション」のオリジナル・サウンドトラック。音楽はトーマス・ニューマンが担当。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
「アメリカン・ビューティー」でアカデミー監督賞のタイトルを手にしたサム・メンデスが、トム・ハンクスとポール・ニューマン、ジュード・ロウという最高級のキャストを得て本格ギャング映画「ロード・トゥ・パーディション」を撮り上げた。
前作で現代アメリカの中流家庭をイギリス人のクールな目で描いたメンデスの視線は、アメリカの神話的領域である1930年代のシカゴ・ギャングに向かったわけだ。生活に密着したリアリティーを要求される現代劇よりも、骨太なドラマを大きく掴める時代物の方が外国人監督に適していると言えるが、「キャバレー」の舞台演出でも知られるメンデスは、30年代という時代背景そのものに思い入れが強いのかもしれない。とにかく本作は、〈「アメリカン・ビューティー」の監督による〉などという注釈が邪魔なほど、実に堂に入っている。
忠誠を尽くしてきた組織から追われる身となった男が、息子を連撃黷ト必死の逃避行に希望を託す。親子愛の感動ドラマとして宣伝され、そういうテーマの部分だけを見ても良質の作品ではある。しかしこれは、非情の世界に生きる男の美学をスタイリッシュに描く映画、つまりは真っ当なギャング映画として評価されるべきだろう。舞台出身のメンデスだが、映画監督としては芝居よりむしろ映像にこだわるタイプである。名手、コンラッド・L・ホールのカメラを活かしきったアクション演出が素晴らしい。アクション映画とは、筋肉や火薬の量を見せびらかす映画ではないし、カメラの動きの激しさを競う映画でもない。引き金を引く前の緊張と、引いてしまった後の虚脱。その一瞬のドラマを厳しく的確に切り取る。これぞアクション映画だ。
bounce (C)黒住 光
タワーレコード(2002年10月号掲載 (P142))
癒しのトーマス・ニューマン・ワールド大炸裂の
サム・メンデス監督2002年のハードボイルド!!
「ロード・トゥ・パーディション」のサウンドトラック。
監督 「アメリカン・ビューティ」のサム・メンデス、
主演 トム・ハンクス,ポール・ニューマン,ジュード・ロウ。
メンデスとハンクスによるフィルム・ノワール。
トーマス・ニューマンのサウンドはどう出るか,と思いましたら,
「グリーンマイル」「モンタナの風に抱かれて」の音楽
のファン必聴のトラッド風味のヒーリング・サウンドとなりました。
後半からのサスペンスフルなシーンでのサウンド・アレンジ
の数々は、ほぼサスペンスもの初挑戦といっていい
トーマス・ニューマン・サウンドの聴きどころ。ラストは、
ドラマがすべて終わった後の、クールなサウンド。
「アメリカン・ビューティ」のヒット・ナンバー「エニイ・アザー・
ネーム」を思わせるピアノが美しい一曲です。
風格の一枚。
(C)馬場敏裕
タワーレコード(2003/12/31)
2度のオスカーに輝くトム・ハンクス主演最新作は、サム・メンデス監督によるマフィアの殺し屋とその息子の絆の物語。トーマス・ニューマンによるスコアは各シークエンスに歩調を合わせ、饒舌になることなく静かに、そして重厚に流れる。時にはアイリッシュ調の楽曲が緊張感を高めたりも。劇中でのトム・ハンクスとポール・ニューマンとのピアノ・デュエットも収録。
bounce (C)入江玲子
タワーレコード(2002年09月号掲載 (P153))