ラップ・デュオ、イン・ヤン・ツインズの通算4枚目のフル・アルバム。ジャッキー・O、アンソニー・ハミルトン、アダム・レヴィーン(マルーン5)他がゲスト参加。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
アトランタから新たな傑作が誕生! 日本では“Salt Shaker”で認知が広がったような陰陽双子だが、アルバムのたびにヒット曲は出ていたし、本国ではとっくに人気者なのだ。そうした堅実なキャリアが制作環境に好作用するのは当然だろう。パーティー・クランカーという一元的なイメージを刷新する内容で、実力者ぶりを強烈にアピールした今作も素晴らしい仕上がりとなっている。アル・グリーンをネタ使いした“Long Time”ではアンソニー・ハミルトンを迎えて沁み入る歌声を聴かせ、続く“Live Again”では大人気のマルーン5からヴォーカルを招くというサプライズもあり。“Wait(The Whisper Song)”では曲名どおりに囁きラップを披露したり、そのリミックスではバスタ・ライムズ、ミッシー・エリオットも囁いたり。ゲスト陣も豪華で、各トラックの出来も凄いことになってるけど、ラップの絶妙な押し引き加減も今回のポイントだ。
bounce (C)高橋 荒太郎
タワーレコード(2005年08月号掲載 (P79))