F・ゲーリー・グレイ監督作品映画「ビー・クール」(2005年秋公開/出演:ジョン・トラボルタ、ユマ・サーマン、ヴィンス・ヴォーン、ダニー・デビート、ハーヴェイ・カイテル、クリスティーナ・ミリアン、スティーブン・タイラー他)のオリジナル・サウンドトラック。ダンス&ソウル・ナンバーが楽しめる1枚。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
大ヒット作「ゲット・ショーティ」から実に10年。エルモア・レナード原作のクール&ファンキーなシリーズが帰ってきた。元ギャングのチリ・パーマーが乗り込み暴れる〈金貸しよりエグい〉ショウビズ界。今回のステージは、前回の映画業界にも増して魑魅魍魎な音楽業界。破産寸前の弱小レーベルを仕切るハメになったチリの運命は!? そしてアッと驚く豪快な秘策とは……!?
まさに娯楽小説映画! 軽妙で洒脱な展開は言わずもがな。お楽しみはミッド90's以降の〈トラボルタ復活+クエンティン・タランティーノ・ブーム+レナード再評価〉ですっかりポピュラーとなったハードボイルド×ブラック・グルーヴィーなセンス。ユマ・サーマンとジョン・トラボルタによる「パルプ・フィクション」ふたたび!のセクシャル丁々発止などの映画ネタを筆頭に、デビュー作「フライデー」(これも95年式!)からミュージシャン系役者とのコラボに抜群の冴えを発揮するF・ゲイリー・グレイ監督のユルさと強靱さが入り混じるファンクネス演出がいい味を醸す。キュートな極悪ラッパーのアンドレ“アウトキャスト”ベンジャミン、イナタい歌姫クリスティーナ・ミリアン、大スターだからこそ馬鹿キャラOKのスティーヴン・タイラー、まんまなザ・ロック……豪華出演陣が単なるゲストに終わらないのはさすがの域。ソウル&ロック名曲も満載、音楽演出ジョン・パウエルとのコンビも充実の〈プロ仕事〉だ。まったり&ゴージャス・エンターテイメント!
bounce (C)山口 哲一
タワーレコード(2005年09月号掲載 (P109))
『ビー・クール』(2005)
サウンドトラック
監督 F・ゲイリー・グレイ
主演 ジョン・トラボルタ、ユマ・サーマン、
クリスティーナ・ミリアン、アンドレ3000、
ザ・ロック、ヴィンス・ボーン、セドリック・ジ・
エンタテイナー、スティーヴン・タイラー、
ハーベイ・カイテル
あの『ゲット・ショーティ』で映画界をハメたふたりが
音楽界に殴り込みだ!! クリスティーナ・ミリアン扮する
新人シンガーをスターにさせる手口とは・・・で、
キャストも、ミュージシャンも巻き込んで超豪華。
サントラはアース・ウインド・アンド・ファイアーから
はじまり、クリスティーナ・ミリアン(曲はジョン・レジェンド!)
のこれでしか聴けないナンバーや、ザ・ロックのなんとカント
リー・ポップ、そしてジョン・パウエルによるクールな
ヒップホップ・トラックを思わせるスコアなどなど、
おなかいっぱいな一枚!!
(C)馬場敏裕
タワーレコード(2005/07/11)
ジョン・トラボルタ主演作「ゲット・ショーティ」の続編。今回の舞台は音楽業界ということで、クリスティーナ・ミリアンやスティーヴン・タイラー、アンドレ3000など個性溢れる面々も出演。サントラも豪華な内容で、前作同様クール&ザ・ギャングやジェイムズ・ブラウンのファンキー・チューンほか、ミリアンやベイビー・バッシュのあの曲も収録と、とにかくギラギラ! なお本編にはヒップホップのパロディーが満載だとか。
bounce (C)山西 絵美
タワーレコード(2005年05月号掲載 (P104))