聴くことで映画のストーリーを感じさせるサントラってありますよね? この作品がまさにそれ。一件の交通事故から連鎖する愛と憎しみの群像劇を見事に表現し、数々の映画祭で話題をさらっている「クラッシュ」。今作はそのインスパイア盤でありますが、特筆すべきはラストで聴けるステレオフォニックス。胸を突くほどのメロウなバラードで泣かせます。
bounce (C)入江 玲子
タワーレコード(2006年03月号掲載 (P121))
こちらは、ロック/ポップ曲より構成のオムニバス盤。
『クラッシュ』(2005)
サウンドトラック&インスパイアード盤
音楽監督 シロ・グッツィー
監督 ポール・ハギス
アカデミー賞に輝いた、現代のストーリーテラー名匠ポール・
ハギス渾身の一作の、使用曲と、スーパーブ・レコーズの
プロデューサーのシロ・グッツィー自身がプッシュするニューカマー
の中から、孤独癒し系ともいうべきサウンドを優しく聴かせてくれる
アーティストのナンバーなどを収録。映画のエンド・タイトルで
印象的なステレオフォニックスの「メイビー・トゥモロー」や、
印象深いバード・ヨークの「セイブ・ミー」も収録。ちょっと異色では、
どうも今回のための新録らしい、ベス・ハーシュがあの、ティクヴァ
+クリメック+へイル(『ラン・ローラ・ラン』の監督と音楽チーム。3方、
ユニットしてますねぇ、いつも)のユニット「ペイル3」とコラボしたナンバー
なんてものも収録。これが、また何気なく心に来るナンバー。
(C)馬場敏裕
タワーレコード(2007/01/03)