コーラル、ズートンズに続く<デルタ・ソニック>からの第3の刺客ザ・デッド・シックスティーズの1stフル・アルバム!シングル「ライオット・レディオ」は言うならば“ロック・ザ・カスバ2004”。でも別に懐古主義的なパンクロック・リバイバルか何かじゃ絶対に、無い!自分達がリスペクトする音楽要素を自分達の独自のアングルで絶妙に表現しているヤツらなのです。ダブやレゲエをあんなにもカッコ良くロックな表現にアレンジできるヤツは他にちょっといないかも?一撃相愛間違いなし!!ちなみにヴォーカルのマットは“世界で一番丸坊主が似合う男”として注目を集めているとか。それもなんか凄い。
こちらはデビュー・アルバムにダブ曲をメインに収録したボーナス・ディスクを付けた、限定生産2枚組!この先レアなお宝となること必至な、ファンにとっては見逃せない商品です!
タワーレコード(2009/04/08)
ぬるま湯大衆浴場のように成り果てた現代のミュージック・シーンにおいて、火炎瓶と発炎筒と音楽を武器に、血と汗とスプレーで彩られた反逆の旗をメインストリームに掲げることができる〈21世紀のウォーリアーたち〉、それがデッド60sだ。ダブ、ルーツ・レゲエ、ロックステディをパンク・スピリットで咀嚼したリアルなレベル・ミュージックを等身大のスタイルで具現化し、ときには暴動をも扇動しかねないほどのアジりで闘争を主張する。近年、ここまで俺たちの鬱屈した怒りを代弁してくれるタフな奴らがいただろうか? エイドリアン・シャーウッド、ポップ・グループ、PIL、クラッシュの楽曲と同様にこいつらの楽曲にもうっすらと血の匂いがするのは、気のせいなんかじゃない。まだファースト・アルバム?って感じだけど正真正銘、これが〈闘争第四世代〉代表、われらがデッド60sの記念すべきデビュー・アルバムだ。
bounce (C)冨田 明宏
タワーレコード(2005年06月号掲載 (P76))