ホイットニー・ヒューストン、ボーイズIIメン、TLC、マドンナ他を手がけるスーパー・プロデューサー/アーティスト、ベイビーフェイスの4年ぶりとなる待望のニュー・アルバム。従来の美メロを効かせたバラードやミディアム・チューンを中心に聴かせる。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
2001年リリースの前作『Face 2 Face』ではプロデューサーにネプチューンズらを招いて新境地を見せてくれたベイビーフェイスだが、約4年ぶりとなる新作はふたたび自身の主導による制作となった。美スロウの先行シングル“Sorry For The Stupid Things”で往年のファンを喜ばせてくれたように、アルバム全体を包むのは前作での尖った彼というよりもお馴染みのジェントルな彼で、アコースティックな“She”やメロウ・ミッド“Tonight It's Goin' Down”などで聴ける久々の〈童顔節〉復活には驚喜せずにいられないはず。さらに、ファルセットの操り具合や、いつもより甘さ控えめな歌詞のトピックのためか、セクシー度は過去最高か。なんといっても、このメロディーだと抱かれた時の安心感が違う! 彼らしさを取り戻しているのと同時に、いままで以上に熟成された色気もたっぷり含んだ会心作だ。
bounce (C)佐藤 ともえ
タワーレコード(2005年09月号掲載 (P67))